公教育に多様性は必要か

これは「リアル熟議in 北海道」の第2回目のテーマであった。12日(日)雪の天候であったこともあるが、参加者は第1回目よりも減って25名ぐらいだったろうか。
「公教育に多様性は必要か」というテーマに関して、3つのグループ討論。この程度の参加者であれば全体的に討論しあった方が適切ではないか、という気もしたのだが、それはともかくとして…。

私もしばしば「多様な教育の必要性」を口にする。それはほとんど「不登校」の子どもをどうサポートするか、そのために教育・学校のあり方として、学校になじめないで不登校になっている子どもに対して、「学校」のハードルを低くすることの意味からいうことが多いのだが、一般論として「多様な教育が必要」という議論ははたしてどうなんだろう、という疑問もわく。

現実に日本の公教育はけっこう多様な教育の可能性をもっていること、現実問題として「多様な教育」はしばしば教育・学校の「競争」に拍車をかけるきらいをもっていること、かつて「窓ぎわのトッとちゃん」が空前絶後のベストセラーになって「こういう学校がほしい」という声が大きくなったことはあったが、「ともえ学園」的学校に対して、現実的な需要がそれほど大きくなってきたかということ、などについて議論しなければなるまい。
そもそも「多様な教育」という理解は、参加者一人ひとりみんな異なる。

また討論して分かるのだが、結局「公教育」とはどう理解をするか、ということも容易ではない。そういうファージーさを内包しながら、日曜日の午後約3時間よく議論しえたものだという満足感も少しはあった。
さらに帰りにいっしょになった30代と思える人は、埼玉県の中学校の先生だという。ネットで知った「リアル熟議 in 北海道」に興味関心をもってわざわざ駆けつけてくれた。東京方面から北海道に来る場合は宿泊代含めて2万円台なのだそうだ。
「第3回目にもいらっしゃるのならメールをください。その時には私も参加しますから」と別れた。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 札幌市不登校... 世論調査の菅... »