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日記 … Kametarou Blog
札幌市不登校対策検討会議
10日(金)午前10時からの2時間、この会議が開かれた。今年度の第1回目である。本来なら年間3回は行って、不登校対策の方策を検討するはずであったが…。
昨年度末の会議で、フリースクールとしての実践を報告させてもらいたい旨の発言をしたこともあって、今回は私と相談指導学級のSさんが「事例発表」を行った。
会議の冒頭、指導担当課長は「不登校は全国的には若干減少する傾向はあるが、札幌では逆の傾向で、昨年度小中学校では1,600人をわずかではあっても超えている」と発言した。
これに続いて札幌市教委から「具体的な対応策」が語られたのだが、必ずしも明確ではなかった。中学校では34人に一人の割合であること、文科省の「生徒指導提要」でいう「不登校の解決を『進路の問題』としてとらえること、これは結局『社会的自立』をめざすこと」、「連携のネットワーク」などについて触れた。ある中学校で取り組んでいる「個人票」づくりは個々の生徒の事情を総合的具体的に把握することができて有効である、などを指摘した。
私は、不登校のきっかけ、今の学校になじめない子どもたちが増えてきていること、などを前提として、札幌市内の11か所のフリースクールで小中学生66名をサポートしていること、さらに子どもへの具体的な対応等を説明した。15分から20分以内という制約があったので、不十分であったことは否めない。
相談指導学級のSさんは、札幌市内の4つの指導学級に、今年は157名(小36名、中121名)が利用していること、青葉学級での指導の重点などを説明した。
中学校校長会会長、小学校校長会会長、PTA連合会の会長や大通り高校の担当者などから、それぞれの立場からの「不登校対策」を語ったが、苦慮しているようすを表していたといえよう。ある人は「不登校のこどものに『いろいろな選択肢』を示唆することが大切」、またある人は「フリースクールをも視野に入れた社会資源の活用」、「フリースクールの場合の経済負担」親への支援など。
市教委のOさんがまとめ的に「公教育のワクを広げる」という観点も必要といっていたのが印象的であった。
次回は2月10日ころ行いたい、とあった。次回で何がまとまるのだろうか、とちょっと疑問ではあるが、ただこれまでのように「不登校の児童生徒の学校復帰」オンリーではないニュアンスであることはうかがい知ることができた。
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