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日記 … Kametarou Blog
予備費 10兆円!?
今年の予算の第二次補正案で問題になったのは、「予備費10兆円」という項だ。この予算は結局成立するのだが、そもそも「予備費」というのは、今の段階では予測しがたいことがもしも起こった場合で、国会で補正予算を審議することができないような場合に、政府の判断で不測事態に対応するために用意される予算額を指すのではないか。
この第二次補正予算は総額で32兆円弱。このうち3分の1に当たる額を、政府の裁量で使えるカネとして準備するというのだ(憲法で予備費の規定はある)。今の事態が事態とはいっても、公的なカネの使い方を政府に丸投げしていいのか。予算は国会で審議し、その議決をした上で行政機関が責任をもって執行する。予備費というのは事前の議決のないカネだ。
今の政府は、安部さんは口を開けば「国民に丁寧に、誠意をもって」などを枕詞として使うのだが、いつもこの前置きがむなしい。予算の3分の1相当額を自分たち執行部が自分たちの裁量で使うことができるのか。
民主主義の一つの原則は、国民が提供したなけなしのカネは1銭の曖昧なところなく使うことを政府に強制しているのではないか。議会制の最も重要なテーマがこれだ。
支配者が好きなように国民からの血税を使うことへの抗議が「革命」のきっかけだったことを思い出してもらいたいものだ。
支配者が好きなように国民からの血税を使うことへの抗議が「革命」のきっかけだったことを思い出してもらいたいものだ。
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