Jアラートと陸上自衛隊ヘリの遭難

今朝の Jアラートには少々驚いた。「8時ころ北海道周辺にミサイルが落ちる」というような音声が8時数分前からスマホやテレビで流された。家の中、頑丈な建物、地下などに避難しよう、ということだ。私はメシを喰って朝刊を見ていたとき。

「地下」といってもわが家にはこれはない、家もことさら頑丈でもない。しかしJRに乗って、市街のビルや地下鉄駅までいくわけにはいかない、ようすをみるしかない、という結論で女房とともにテレビ画面を。念のためにあちこちのチャンネルを回しても同じだ。そして8時過ぎても何かが爆発した気配はない。そのうち、ミサイルは落下しません、という放送があって一件落着。

いろいろ政府筋は釈明しているが、われわれはここまでメディア総動員でアラートするのだから、何かが起こるのではないか。北朝鮮がやらかすのか、と想像したが、単純にミスだったみたいだ。つまり北海道方面にミサイルを討とうという北朝鮮の方針はなかった、ということだ。それを間違って「北海道は狙われた。避難しろ」ということになったのだろう。

何もなくて幸い、万が一のことを想定して「避難しよう」と言ったのだ、みたいなことを政府筋は言っている。しかし本当にどこか周辺の国が日本を狙ってミサイル攻撃をかけてきたとしてJアラートを出しても、またミスだろう、と国民が思っていたらタイヘンだ。「オオカミ少年の話」を思い出した。

どうしてこういうJアラートが出されることになったのか。情報工学の未完成の表れか、担当部局の誤動作だったのか、知りたいものだが、多分政府は説明しないだろう。

もう一つ。宮古島沖での陸自ヘリ航空事故だ。この4月6日に沖縄県宮古島市沖で陸上自衛隊の多用途ヘリコプターが墜落した航空事故である。10人の隊員が乗っていた。しかも宮古警備隊の幹部隊員だった。海底も捜索しても詳しくは分からない。消息を絶つ2分半前まで宮古管制と複数回交信していたという。この2分間の間にトラブルが起こったのか。
最新鋭の機能をもっているはずの自衛隊機が何のしらせもなく姿を消すとは全く解せない。中国軍(?)に丸ごと拉致されたのではないか、とすら想像したくなる。

Jアラート問題といい、この自衛隊機の不明事件といい、日本の電子工学技術(と言っていいのだろうか)が心配だ。シロウト頭では二つとも問題は単純ではないか、と思うのだが。北朝鮮が射ったミサイルがどの方向に向かっているか、など瞬時に把握できなければいざというとき役立たずではないか。また最新鋭のヘリが2分間で何かの「異常」をどうして発信できなかったのか。隊員が誰も発信する余裕がないほどの緊急の事故が突発したのか。何か政府筋が隠していることがあるのではないか、と勘ぐりたくなる。
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