来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
「がんばろう」と「元気を出そう」
今の日本、この2語ほど広く使われる言葉はないのではないか。これらの言葉は実に便利で多様な意味をもっているだけでなく、誰もが納得できる意味でもある。
がんばれ日本、みんな元気を出そう、など、何を目標にするか、とか力をこめて何をするのか、などはひとまず棚にあげて、意識の共有になるし、主観的には感情の一致を見ることができる。
こんな便利な言葉は外国にはあるのだろうか。少なくとも英語圏ではなさそうだ。なぜ日本にこういう言葉が広く使われるようになったか、またいつごろからか、調べてみると日本人の国民性とか伝統的な傾向が分かるのではないだろうか。
ずっと以前、登校拒否になった子どもに対して「ガンバレ」は禁句とされた。苦しむ子どもに対して「これ以上さらに何をやれというのか」と詰問することになるからだ。だから、本当にがんばっているならば、ガンバレではなく、ホドホドに手抜きをした方がいいよ、といった方が適切かも知れない。しかしそんな理屈はともあれ、今は日本中どこでも誰に対しても「がんばろう」そして「みんな元気を出そう」だ。
これ以上どうすればいいのか、とは反問しないことになっている。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 統一地方選 | 世界史の勉強 » |