北海道の子どもの基礎学力は最低!(教育人間塾)

今日の教育人間塾(道教育大の村山紀昭元学長が主宰)は、道教委で働いていたMさんが、この3月で北海道を離れることになり、4年間の道教委での仕事で得た学校教育上の問題点を指摘する内容だった。
この2時間余のMさんの話とその後の意見交換で、ある種のわだかまりが消えたが、逆にまた違うわだかまりが出てきたという感想をもった。この例会後の懇親会を終えて帰宅の道すがら考えた。

「消えたわだかまり」とは道内の子どもの学力がほとんど最低であり、これがどういう問題を招くか、についての指摘に大きく共感したことと関係がある。そして「違うわだかまり」とは、どうしたらいいのか、の問題意識がより深刻になったことである。

私自身、子どもの学力を向上させることが学校の基本的意味だと思っている。Mさんが「学力向上施策へのリアクション」として「過度な点数競争を煽り教育を歪めている」とも思わないし、「知識より思考力や判断力、表現力だ」などをあげていたが、そういう反応に同意しない。だからMさんの指摘には大いに共感する。その上で「ではどうする?」という点に関して、確かに特効薬は見つからない。この学力向上の重要性を認識した人たちの力強いアピールが必要であり、このアピールに共感する人が、親の立場である教育に関わる立場であれ、それぞれの立場から、例えば学校に関係する人たちに不断に問題提起する、そして可能な形で子どもの学力獲得への手助け(モチベーションを高めるため、勉強をサポートする)が大事だろう。
では「政治的なテーマとして『北海道の子どもの学力を全国平均以上にする』(道教委の目標)」ためにどうするのか、といえば教育条件を改善するとか教師教育を大いに強めるとか、なかんずく校長を指導督励するとか、が思い浮かぶ。
「学校・家庭・地域が一体となった取り組みを総合的に進める」という道教委の目標を展開するために具体的にどういう施策を行うのか、教育行政関係者に、われわれが強く迫る、などなど。

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