「イスラム国」、これとの戦いとは?

「イスラム国」の残虐性は、何度強調してもしすぎることはない。湯川さんに続いて、今日後藤さんも殺害した。この残酷な映像を、ウチの生徒が見つけて示してくれたのだが、正視に耐えない。「イスラム国」はこのような行為とその映像を世界に向かって示す意図はよく言われるように自己の存在理由をアッピールするためなのだろうが、こんな行為を堂々と行う「国」があることが恐ろしい。

しかし考えてみると、たかだか70年前まで世界を震撼させたファシズム国家(日本もこのひとつだっただろう)では似たようなことを行っていた。戦後も、世界各地で「神」の名の下で殺戮があった。

そしてこの「イスラム国」。このようなことを行うイスラム国を生み出した要因・原因は何なんだろう。よく言われるように各地に広がる格差・差別・弾圧・犯罪などなのだろうか。もちろんこういうこともあるだろうが、この行為が「イスラム国」という「国家」が行っていると見るなら、似たようなことというよりこれよりもはるかに大規模な殺戮をおこなっている国家だってあるのではないだろうか。アメリカが行った中東での無差別の爆撃はどうなのだろうか。

日本はイスラム国と戦う国々を支援するという。イスラム国は「日本は十字軍に参加した」という。これは日本が「イスラム国」の交戦相手になったことになるのではないか。つまり日本は戦争の当事国になったことだ。戦争しないことを世界に向かって宣言した日本が戦争国になったということはどういうことになるのだろうか。

「テロに屈しない」というのではなく、「テロの標的になる国家にはならない」という立場を貫くことが正しいのではないか、と思うのだがどうだろうか。テロの相手国になる国を見捨てることになるのではあるが、憲法第9条はこれを言っているのではないだろうか。
それとも集団的自衛権の行使ということで、またイスラム国からの攻撃を受けたと言うことで戦争に乗り出すことになるのだろうか。

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