「私は立法府の長!!??」

安倍首相が国会で、民進党の議員からの質問に対して、答弁の中でそういう言葉を強調した。
安倍首相の発言が飛び出したのはここだ。
「山尾委員はですね、議会の運営ということについて少し勉強していただいたほうがいいと思う訳なんですよ。議会についてはですね、私は立法府、立法府の長であります」。
行政府と言うべきことを立法府と間違って言った、単なるケアレスミスなんだろうと一般の人は思う。しかしネットでは安倍さんは2007年にもこのフレーズを述べているという。
 
いうまでもなく、日本は三権分立の政治原則を採っている。立法権は国会、行政権は内閣、司法権は裁判所。これは「民主主義」を作り上げてきた「人類の多年にわたる努力」の成果であったと、憲法は明記している。そして、国会は「国権の最高機関国」であるということも。 
内閣総理大臣は主権をもつ国民が選んだ国会が指名する。安部さんはそういう中学生でも知っていることを離れて、国権の最高機関の長であると自覚してきたのではないか。国会から指名された、つまり国会が安部さんを選んだということは、国民によって(間接的ではあっても)選ばれたということだ。しかしこのことはすっかりアタマからなくなっていたということではないだろうか。内閣総理大臣は「国権の最高機関」という認識に立っていると信じてきたから、上のような発言になったとしか思えない。「オレは国権の最高機関なんだ」と信じてきた。これは大変なこと
ではないか、と思う。
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