厳しい第三者の目

東京都の桝添知事が何回となく繰り返した言葉である。そして今日25日、この第三者が決まったという。しかし誰かはまだ明らかにしない。元検事だった弁護士という法律の専門家が、桝添知事の公費の使用が適切であったか、不適切であったか、あるいは違法であったか、許容範囲であったか、の判断をすることになる。

自分の責任で使用したカネの使い方のすべてを「厳しい第三者の目」でチェックしてもらうというのだから、一種のごまかしを行う手口ではないか。自分に対して厳しく、ということは社会的な活動を行う者にとって最も基本的な原則的な姿勢だ。しかし、第三者の目などがなくとも説明できることも「厳しい第三者」にゆだねるという態度は、結局はごまかしの論理をまわりくどい言い方で言ったに過ぎない。

また情けないというか悲しいというか、日本の政治家の態度を見せてもらった感がした。しかし今日の桝添さんの態度は安部・オバマ会談のニュースのカゲになってしまうだろう。そしてほとんど忘れられていくのではないだろうか。

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