渡辺淳一さんの死

少々旧聞に属するテーマではあるが、4月30日に作家渡辺淳一さんが亡くなった。80歳だった。

もう30年以上前になるだろうか。私はこの人の書いた「花埋み」という作品に非常に感銘を受けた記憶がある。これは日本最初の女医である荻野吟子という人の伝記小説だった。彼女がなぜ医師を志したか、そして道南の地で開業し、キリスト教で結ばれた男性との愛のことがら、など印象深いものがあった。

「鈍感力」には共鳴させられた。あまりシャープな男でない私は渡辺さんの鈍感力が必要なのだという主張に妙に納得させられた。

あれこれの思い出を残してくれた渡辺淳一さんに哀悼の意を持ち続けている。

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