田中真紀子文相

札幌保健医療大学など3大学が来春開校することになっていたが、田中真紀子文部科学大臣の「ツルの一声」によって、これがキャンセルされた(2日)、と思われたのだが、その直後、この「ツル」は再び一声をあげて「もう一度考え直す」と言明(6日)。
こういうことを昔「朝令暮改」と言っていた。

ウチの高校からもこの保健医療大学にすすむべく努力している生徒がいる。他にもたくさんいるに違いない。ツルの第一声でガッカリショックを受けたが、第二声でまたやろうという気持ちになったに違いない。
この第二声は「新しい設置基準をつくって認可の可否をあらためて検討する」というのだから、開校できるかどうかはまだはっきりしない。
当の3つの予定大学の関係者は訴訟を起こすと言っているがどうなるのか。

大学が多すぎるというのが開校できないという文相の見解である。しかし、そんなことは初めから分かっている。しかしまだ必要な大学もあるだろうし、もう要らない学部もある。札幌保健医療大学のように看護系の学校は必要なのではないか。だからヤミクモにダメというのなら誰でも言える。また時期も問題だ。例えば春の時期での見解であればまだ対応もできる。受験5分前であるこの時期にこういう態度を示すなど非常識である。「来年度からは…」というならあり得るだろう。
田中真紀子という政治家は文部行政のトップの資格はない。

そういう批判に応えることになったのか、上記の態度変更をすることになった。

別の基準をつくるなどいっているが、今の基準の何が問題なのか、もはっきりしない。野田内閣への国民の支持率が「危険水域」ともいうべき2割以下になった理由が分かるような気がする今回の出来事である。

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