私の夫は片付け魔なところがある。
それで若い頃から大事なものをいっぱい捨てられてきた。
亡くなった父が晩年、私や、まだ字の読めない私の娘にくれた手紙類は
私は大事にとっておいてあった。
が、あるとき、それらの手紙の束が影も形もないことに気づいた。
夫に聞いてみると、全部捨てたと。
え～！
なぜ一言聞いてから捨ててくれないのかと泣いた。
それから先月blog記事にした
歌人の谷岡亜紀さんのお父様の久氏が
私の為に描いてプレゼントしてくれた薔薇の油絵もなくなっている。
前のマンションでは玄関横の洋間にかけてあった。
今年5月にマンションを売ることになって洋間を見たが、ない。
夫に聞くと「捨てたと思う」というではないか。
え、東京芸大を出た高名な画家の貴重な作品だったのに？
それでいて、百均で買った安物の人形などは後生大事においてある。
夫は、物の見分けのつかない人だ。
もうなくなってしまったものは仕方ないが、
最近は、
勝手に物の置き場を変えられることに閉口している。
今日も私が昼寝していたときに宅急便がきて、
荷物は玄関横においてある宅配ボックスに入れたとあった。
それですぐに宅配ボックスを開けようとするのだが、
玄関の引き出しに入れておいたはずの宅配ボックスの鍵が見当たらない。
家中探し回って鍵という鍵を探し出して宅配ボックスの鍵穴に差し込むのだが、
合わない。
さきほど夫が帰宅したから、
「宅配ボックスの鍵をどこにしまいましたか？」と聞いたが、
置き直したことすら覚えていない。
なら、勝手に置き換えないでよ！（怒）
私は、かなり苛立っていたとみえて、
焼いていたお好み焼きをガスレンジに落としてしまった。
先日も掃除機のゴミ袋を替えようと洗面所の下を探すのだが、ない。
夫に聞くと階段下に置き直したという。
まあ、それほど広い家でもないけれど、
洗面所の下にあると思って探していて、
階段下は思いつかない。
このときは覚えてくれていただけでもよかったが、
こうした探し物をするのは無駄に疲れる。
そうそう、春になって、ソファにかけてあるカバーを夏物に変えようとしたが、ない。
探しても見つからないから、仕方なく生協に注文した。
すると、
私が仕舞った押し入れとは別の押し入れからその夏用カバーが出てきた。
もう、なぜ勝手に置き場所を変えてくれるのよ！！
夫は私が独りで旅行に出たときを狙って、
勝手に物を捨てたり、置き場所を替えたりする。
夫は家にいるときは仕事しているから、
私は、なるべく仕事部屋に行かないようにしている。
だから、こういう行き違いはよくある。
夫は、仕事をしていないときは遊びに出かけて留守のときが多い。
そして、帰宅して食事を終えると、すぐに居眠りを始める。
ということで、落ち着いて聞いたりしにくいのだ。
だから、お願いだから、勝手に物を置き直さないでください！！
*
いま夫がいなくなったから、
私の剣幕から逃げたかと思っていたら、
宅配ボックスの鍵は勘違いして今日のゴミに出してしまったみたいだから、
新たに作りに行っていたのだそう。
それにしても、
なぜ、今年になって買った宅配ボックスの鍵を捨てるのだ。
まだ鍵自体も新しいし、２個そろっていたら何の鍵かくらいはわかるだろう。（怒）
夫は古い自転車の鍵かと思って捨てたというが、
そんな古い自転車の鍵だったら、鍵が二つそろっていることはない。
宅配ボックスの鍵くらい大した場所をとるわけでもないからあわてて捨てることもなかった（ぷんぷん）。
夫は私が片付けないからこんなことになるというが、
それとこれとは問題は別だ。
それに三度の食事作りは全て私で、息抜きをする間もない私も、
もう７１歳だから、何もかも完璧にできるはずもない。
私の実家の兄嫁のように、
食事は全部外食とかにすれば、余裕もできるかもしれないが・・・。
とにかく鍵探しに翻弄された一日だった。
おかげで鬱はどこかに飛んでいった？