私は、彼が高校生のころに出ていた「ダンス甲子園」で彼を初めて見た。
いえ、私がわざわざ見るはずもなく、
当時同じ高校生だった長女か長男かが見ていたのを横から見ていただけである。
記憶に残っているのは、
身体にマーガリンを塗りたくって(?)テカらせて出てくる彼のムキムキの身体である。
子供たちは笑い転げていたが、
私は彼のことを「この子なに?」と思って見たことは確かだった。
案の定、彼の通う高校の父兄から
「こんな生徒のいる学校に娘を通わせることはできない」と
学校にクレームが入ったらしい。
それで、彼はダンス甲子園に出続けるか、学校をやめるかの選択を迫られた?
結果、高校中退をしている。
それで、そのまま消えるかと思ったら、
朝ドラ「ふたりっ子」に堂々と出てきて驚いた。
そして今度は政治の世界に出てきた。
だいぶん前から出てきていたらしいが、
私が知ったのは、今回、障碍者を参議院議員に送る政治家としての彼だ。
そして、今回の選挙で筋ジストロフィー患者の男性と脳性麻痺の女性を当選させた。
で、思うのだが、山本太郎って何者?
ネットの世界では、意外と?褒める人が多いが、
私の頭には、昔のダンス甲子園に出演していた頃の彼の姿が浮かんで、
俄かに支持するまではいかなかった。
が、私自身が障碍者といえるほど難聴が進み、
さらに脳性麻痺の孫を賜った経緯から無関心ではいられない。
私は今回の選挙で、
筋ジストロフィーの男性と脳性麻痺の女性が当選したことを喜んでいるが、
しかし、
これでもう十分ではないかとも思う。
もちろん、障碍者みずからが議員になることで、
障碍者全体への理解を求めることができるし
卑近な話では議員宿舎の改善とかが図れるが、
しかし、
政治の世界は同時にシビアな世界である。
障碍者がこれ以上選ばれるのは、
これはこれでまた弊害があると思う。
もちろん、われわれ障碍者への理解は今以上に向上してほしいとは思っている。
が、議員になるのは、二人くらいが妥当な人数ではないかと思えるのである。
今後の課題は、
この二人が、どれだけわれわれ障碍者の立場を代弁してくれるかだ。
そのコーチの役目を果たすのは、山本太郎さん、あなたです。
私は、今後は、あなたの働きに注目していようと思います。
フレーフレー山本太郎、フレフレ山本太郎。