うさこさんのことです。
毎日テニスに行って楽しく過ごしているように書かれていましたが、
でも、実際は寂しかったでしょうね。
だんだん老齢に向かうときに、家族と交流がないというのは。
夫婦には、それぞれ人には言えない事情があるものです。
うさこさんは車の運転もするし、私のように耳が聞こえないわけでもありません。
それでも、一番身近なお連れ合いからパワハラを受けることは耐えられなかったと思います。
離婚してからも、ご主人と一緒に旅行されたり、元の家で一緒に過ごされたりされていました。
が、5月の連休に一緒に過ごしているさなかに、
「帰ってくれ」なんて暴言を吐かれたのが決定的でしたね。
ご主人にもご主人の言い分があったかもしれませんが、
しかし、
子供も成して、長年一緒に暮らしてきた奥さんによくそんなことが言えると呆れます。
ご主人は自分ひとりでやってきたと思っているのでしょうか?
夫婦はお互いに見えるところ、見えないところで助け合っています。
ですから、相手に感謝のない人は人間の屑です。
自分が稼ぎがあるから、奥さんがいなくても困らないからとか思っても、
奥さんに「帰れ」なんて言葉は絶対に言ってはいけません。
女も60歳を超えると帰るところなどありません。
私は、昨年1月まで母が生きていてくれましたが、
さしもの母も、最期の数年は、私に対して、
「もう助けてやれない」と言いました。
それはそうですよね。
誰でも90歳になれば、自分の老いと闘うことで精いっぱいになります。
それがわかっているのに、私は最期の最後まで母に自分の不遇を聞いてもらっていました。
なんと親不孝なことだったでしょう。
うさこさんが、どうしてblogを閉じられたのか心配しながら、
自分の境遇にも思いを馳せてしまいました。
女性なら、みな多かれ少なかれ、こういう理不尽に耐えているのではないでしょうか?
生活を支えないといけない男性は、また別の面で苦労していると思いますが、
しかし、それを陰で支えている妻の存在は蔑ろにしてはいけないと私は思います。
頭脳明晰な人、健康に恵まれている人たちは、とかくこういう心遣いを忘れがちですが、
それは必ず、何かの形でしっぺ返しがくると思います。
此の世ではなくても、死後、必ず。
また、此の世で理不尽なことばかりだった人は、
必ず死後、その苦労が何百倍もの幸運になって返ってくると思います。
この歳になると、それは確信のようになります。
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★弱い者いぢめはいつかした者に返る仕組みの此の世と思ふ
★いま頭脳体力ひとにまさるとも生まれ変はれば必ずなくす