かみなり

心臓に人工弁を、耳に補聴器をしている昭和23年生まれの団塊世代です。趣味は短歌です。日々のよしなしごとを綴っていきます。

本当は今頃、徳島の剣山の山頂にいたはずだった私

2019-07-19 14:25:43 | ブログ記事

あいにくの悪天候でツアーが中止になりました。

が、これでよかったかも。

というのが、私も歩けたかどうかわからなかったから。

だからこそ、最後のチャンスと申し込んだのでしたが、

神様がやめておきなさいと悪天候にしてくれたのかもしれません。

剣山より、明日行く予定の仁淀川が氾濫の危険があるというのがツアー中止の理由でした。

まあ行けば行ったで綺麗な景色に癒されていたと思いますが、

もうハイキングはやめておいたほうがいいお年頃かもしれません。

私の母は、78歳で脳梗塞を起こしたあとも、

私達と一緒に四国一の高山である石鎚山に行き、

頂上を目指しました。

その日は、まあ何とかなったのでしたが、

翌日、松山で体調が悪くなって、

急遽、その日に泊めていただくホテルに頼み込んで午前中から寝かせてもらいました。

ああいう年寄りの冷や水的な行動をとって迷惑するのは周囲の人間です。

年寄りは分をわきまえて、控えめな行動をしたほうがよさそうです。

*

★八十を目前にして石鎚の山に登りし母の無謀よ

★死ぬ前も緊急治療室からの外泊許可で外泊したり

★病院に戻る予定の朝死にし母なりホテルのベッドの上で

★いつしらに母と似てくるわれかもと石鎚山の母おもひだす

*

現在、台風の中休みで晴れていますが、また大雨になるのでしょうか?

台風が過ぎたら、いよいよ灼熱の真夏ですか?

それも耐えがたいなあ。

*

★灼熱の太陽光より梅雨がまし降りず降らずみその間に洗濯

★梅雨湿る梅雨にも夏の暑さにも弱き齢になりにけるかも

★これからは年々母の享年を追ひかけるわが年月に


人を殺したくなったことはありますか?

2019-07-19 07:28:23 | ブログ記事

昨日は京都で大変な事件が起こりました。

現在、死者33名とか。

放火だと言われていますが、何があったんでしょうね。

犯人も重体らしいですが、ぜひ事件の詳細を知りたいです。

ところで、皆さんは、人を殺したくなったことはありませんか?

私はあります。

しかも一度ではありません。

どうしてかというと、

私は何か言われても、その場で言い返すことができない性分なのです。

それで結構あとから怒りが湧いてくるのです。

そして思い出すたびに怒りが強まります。

ああ、なぜあの時、言い返せなかったのだろうと自分に対しても腹が立ってきます。

私は、自分で言うのも何ですが、

もともとの性質は優しいほうだと思っています。

そして人を信じやすい人です。

だからこそ、信じていた人から裏切られたときの恨みは強くなります。

思いがけない意地悪をされたりしたら根に持ちます。

今度の京都の事件がどういう経緯で起こったのかはわかりませんが、

私は殺人事件が起こると、犯人の言い分に耳を傾けたくなります。

犯人も、ふだんは穏やかな人で、

人に裏切られたとかして、激しく憎悪したのではないかとか。

一時話題になっていたアメリカの刑務所で終身刑に服している郷隼人さんという人は

素晴らしい歌を詠まれる人です。

その歌を読ませてもらうと、

ふつうの人以上に感性が豊かで、

どうして、こんな感性を持った人が殺人などをと思ってしまいます。

が、感性が研ぎ澄まされているからこそ、

何か事が起こったとき、激しい感情にゆさぶられたことも同時に想像できます。

そんな意味でも、

私は、親鸞の悪人正機説をとります。

ご存知の方は多いと思いますが、

悪人正機説とは

浄土真宗の開祖親鸞(しんらん)の根本思想。《歎異鈔(たんにしょう)》に〈善人なおもて往生をとぐ,いはんや悪人をや〉とある。善人(自力作善の人)は自己の能力で悟りを開こうとし,仏に頼ろうとする気持が薄いが,煩悩にとらわれた凡夫(悪人)は仏の救済に頼るしかないとの気持が強いため,阿弥陀仏に救われるとした。すべては阿弥陀仏の本願によるとの絶対他力の思想につながる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディア