旅の恥はかきすてです

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2022年5月6日 有川港1日観光

2022-05-06 | 国内旅行


今日は有川港のうどんの里から1Dayツアーで、ツアー終了後に長崎に移動します。
泊まったビジネスホテル(監獄ホテル)し喜の居酒屋で朝食。和食で簡素なものですが、朝食としては十分。食べるところがないので、助かります。
9時10分に集合とのことですが、歩いて5分以内です。
チェックアウトして、荷物をもってうどんの里に。ちなみに、うどんの里は港の前にある、お土産屋と五島うどん屋がある環境客向け施設です。この港の周辺には、観光客向けの施設はここしかありません。
荷物は受付で預かってもらいました。
参加者は3人組の女性グループと若い女性一人旅の方で、合計5人。福江のようにバスではなく、ワゴン車で女性ガイドさんと運転手さんで出発です。
この一人旅の女性は、福江のツアーでもご一緒していました。話しかけてみようかと思ったけど、結局会話なく終わってしまいました。

 「上五島列島キリシタン物語」というツアーですが、私は鉄川与助さんの建築ツアーだと思いました。鉄川与助さんの足取りをたどるツアーです。ツアー紹介ではそういうことは全くなく、世界遺産を強調しています。
 午後は最初に鉄川与助さんの生家にも行きます。写真は敷地にあったものです。こういうボードが2つ(だったか)設置されていました。
 鉄川与助さんはあまり有名でなく、私も初めて知ったのですが、もっとメジャーになってもいい建築家だと思います。五島列島で大工の子として生まれた方ですが、島の教会をいくつも作っています。特に西洋建築を習ったということはなく、独学で見様見真似だったようです。大工の棟梁さんで、いわゆる工務店の社長さんになったようですが、今でも与助さんの会社があるかガイドさんに聞いたら、息子に譲って会社は横浜に移って今でもあると言ってました。なんでも最近の式典に、ご子息の方が出席されたそうですよ。
ともかく、このツアー、建物オタクの私にとっては最高です!!
建物好きな人には、是非参加してもらいたいツアーです。

最初は旧鯛ノ浦教会に行きます。ここは”旧”がついていているとおり、もう教会としては使用されておらず、ここだけ内部の写真が可能との事。
やった!ほかの教会内部は撮影できません。
旧鯛ノ浦教会は与助さんの設計ではありません。外国人神父が設計して、与助さんは手伝ったとのこと。
内部は、天井が木の柱と白い漆喰の壁のリブ・ヴォールトになっていて、とても美しいです。
去年の11月に黒島で黒島天主堂を見ましたが、そこもリブ・ヴォールトの天井でした。しかし、漆喰の白ではなく、天井も木でできていました。木の木目がとてもきれいな、たぶんここでしか見れないリブ・ヴォールトでした。内部の写真禁止なので、写真はないです。
つぎは、友住五島石集落景観。ここは国の重要景観に指定されているそうです。
なんでも、五島列島で取れる石を敷石にしたり壁につかったりしている事が、その土地の独特らしいです。
床が高くなっていて、昔は床下に「かんころもち」という芋ともち米をまぜた食料を保存していて、動物とかに食べられないようにその部分を石にしたとかなんとか。
福江でも有川でもお土産にかんころもちを売っています。島の名物らしいです。その話をきいて、お土産に買って帰りました。それはまだ食べてないけど、あんこ入りの小さいやつも150円で売ってて、現地で食べたけど美味しかった。

頭ヶ島天主堂は五島列島の教会群のなかでも代表格です。観光客も多く見かけました。バスツアーも来てた。
この教会は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産の一つみたいです。
教会から見下ろすと、海とお花に囲まれた墓地が見えます。
鉄川与助さんの作品で、壁が石でできています。この石は仕事(主に漁業)の合間に島民が運んだとのこと。なので完成まで3年かかったそうです。
内部はリブ・ヴォールトのではなく、聞き間違えてなければハンマービームという天井だそうです。折上天井の折が深いような組み上げ方でした。

午前の部はここまでで、五島うどんの里に戻ります。約1時間のランチ時間。
この日はうどん屋さんもオープンしていました。やった、ちゃんとした五島うどんのランチが取れます。
1日10食のうどんと鯨肉のセットがあって、一番高い1500円だったけど、鯨はなかなか食べれないのでそれを頼みました。さすが有川、捕鯨の歴史の町。
薄い鯨肉が付いていて、醤油をつけて食べます。クジラ肉は、あまり味がしなかったかな。

午後は、鉄川与助生家跡から3つ与助の教会を巡ります。今は単なる小さな空き地ですが、功績を称えたパネル(上の写真)が設置されています。
生い立ちもあって、功績を称えて紫綬褒章を受けたとの事。
その後、青砂ヶ浦天主堂、冷水教会、大曽教会と3つの教会を巡ります。全て鉄川与助さんの作品です。

順番はたぶん移動の都合上、青砂ヶ浦天主堂→冷水教会→大曽教会 という順番ですが、建てた順番は 冷水教会→青砂ヶ浦天主堂→大曽教会 という順番だそうです。
冷水教会は逆光での写真ですが、小さな木の教会で、与助さんが最初に設計して施工した教会だそうです。
内部の写真禁止なので中を写すことができないのが残念なのですが、最初からリブ・ヴォールトの天井で建てます。鯛ノ浦教会の造りとそっくりです。旧鯛ノ浦教会で手伝って、その時に吸収した事をそのまま生かしてるのでしょうね。
天井は5m以上の高さはあるように思いますが、なかなか高さが出なかったそう。
青砂ヶ浦天主堂は倍ぐらいの高さがありそうです。赤レンガの教会です。
冷水教会より高さが出ています。リブ・ヴォールトは2段で上げているというか、文で書いてもわからなと思いますが、半円の上にまは半円を載せる事によって高さが出せるようになった、という感じです。
大曽教会 ではさらに青砂ヶ浦天主堂より高くなっています。
大曽教会の外観を横からからみると2階建てのように見えます。これって、どこかで見たことがあると思ったら、日本の古いお寺などの建築でこういう建築があります。外からは2階に見えるけど、内部は1階建。与助さんのご実家は日本大工なので、もしかしたらそういう日本古来の建築を参考にしたのかな、と個人的に思いました。(ぜんぜんそんなことないのかもと思いますが)

今回、訪れた教会は全部内部の見学ができましたが、鍵がかかてって見れない場合もあるみたいです。この日は冷水教会も信者の方がお掃除をしていたので、中に入ってみる事ができました。
運がよかったです。中が見れないとがっかりしてしまいます。

うどんの里に戻り、お土産を物色。
かんころもちと、椿製品が名物みたいなので椿石鹸と、五島うどんと粉末の顎だしの小袋を6袋買いました。
顎だしはトビウオからできてるそうです。なんで顎だしかというと、当時は何もない時代で、トビウオのだしは顎が外れるほど美味しかったので顎だしという名前になったとか、ガイドさんが説明してくれました。
これ、美味しいです。うどんでなくてもスープとか、いろいろ使えます。軽いのでもっと買ってくればよかった。
五島うどんはいろんな会社のものがあって、どれにしようか悩みました。五島うどんの製造元はほとんどは大きな会社ではなく、家庭単位で作っているそうです。

高速艇で有川港から長崎港へ。
長崎港→深江港 は7500円ですが、有川港→長崎港 は4530円
なんでこんなに値段が違うのかは不明。距離でしょうか。
長崎港に着いて、ホテルに向かいます。今回ぴか一のホテル、ホテルモントレ長崎さん。
アズレージョのタイルがところどころにあって、ヨーロッパのプチホテルの趣。オランダ坂の近くで立地もいいです。
前に来た時、ここの前を通って、「かわいいホテルだな、でも高いんだろうな。」と思ってたホテル。でもこの日は5千円で泊まれるという事だったので、予約しました。
あまりにも安いんで、到着するまで違うホテルかもと思ったけど、そのホテルでした。
入ると入り口にはアズレージョのようなタイルがあって、ロビーもかわいいです。
チェックインして部屋に入ると、部屋は床がタイルでスペインなんかの南ヨーロッパの雰囲気です。
少し休んで、眼鏡橋のほうにある「一二三亭」という郷土料理屋さんに行く。ここは「旅サラダ」かな?で出ていたお店で、おじやがおいしいらしいです。出発の数日前に見て、個々に行こ!と思ったお店。ホテルからはちょっと歩きますが、眼鏡橋の近くなのでライトアップされた眼鏡橋も見れます。
小料理屋さんで、そんなに混んでませんでした。初日の思案橋ラーメンでは待ったので待たされるかなと思ったけど、逆にガラガラぐらい。中に入ると調理している男性と配膳を行う女性の二人の小さなお店です。カウンター席もあって、一人でも入りやすいです。
郷土料理はなにか聞いたけど、その日はもう売切れていて、豚の角煮しかなかったのでそれと名物のおじやセットを頼む。唐揚げ、小皿、おじやがセットになっています。あと、前回の反省で、芋焼酎を頼みました。
唐揚げ、角煮をつまみながら芋焼酎をちびちび。1杯ぐらいなら、酔わなかった。
最後におじやが出てきて、食す。うまいです。あったかい味でした。
これで2000円ぐらい。おじやセットが1100円だったかな?安くてお得です。
ホテルに戻って、朝食どうしようか迷ったけど、結局めんどくさくなって別料金でホテルで食べる事にして、お風呂入って、就寝です。
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