今日のニュースです。
■18点、一括売却方針 県施設「解体契約」市に譲渡打診
年末で閉園される倉敷チボリ公園を運営する第三セクター「チボリ・ジャパン(TJ)社」は、園内に所有する遊具18点を国内企業へ一括売却することをこのほど決めた。観覧車、ジェットコースターなどの遊具は、海外へ転売されて“第二の人生”を送ることになりそうだ。一方、園内に建物を保有する県は、これらの無償譲渡を倉敷市に打診。約4億円と見積もられる建物撤去費用をめぐる動きが活発化している。
TJ社は、新年から坂口正行社長を代表清算人とする清算会社へ移行する。現在は、従業員の再就職支援や、来年6月の清算終了までの資産処分、建物の解体・撤去準備を進めている。
資産のうち、直径35メートルの観覧車「チボリバルーン」やメリーゴーラウンドなどの遊具・アトラクション施設は、一部引き取りを含め国内8社から買い取り希望があった。TJ社は、一括売却を条件に1社と交渉を進め、来月にも契約を交わすことにした。売却先を通じて中国を含むアジアへ転売される見通しだ。
これらの遊具は減損会計の適用で減価償却済みのため、会計上の簿価は各1円。TJ社は、搬出費用も相手持ちにして高く売れば、同社の負担が大幅に軽減できると見込んでいる。
従業員の再就職では、社員約100人に対して県内外から約6倍、パート・アルバイト約300人には約3倍の求人が来ているという。同社は「雇用のミスマッチもあるが、この不況下でありがたい。年内には再就職のめどをつけたい」という。
一方、県が総事業費149億円を投じたアンデルセン交流館(延べ2796平方メートル)、カルケバレン劇場(同1328平方メートル)などの県有施設について、県は先月、引き取って利活用する意思があるかどうかを市に打診した。自治体同士で可能な無償譲渡だが、市が引き取れば、県は解体撤去費用約4億円の支出を削減できる、との狙いだ。
県は、新年度予算の編成にかかる今月末までの回答を要望。これに対し、市は27日開会の市議会に諮るため、「議会後の12月12日以降まで返答を待ってほしい」と伝えている。しかし、無償譲渡を受け入れると維持管理費、修繕費のほか、地主のクラボウへの地代負担が市に生じるため、「赤字を増やしてまで引き取るのはどうか」(市幹部)と慎重に構えている。
さらに、園内の主要部分に配置された県有施設の存続は、クラボウの跡地開発計画を阻害する可能性もあるため、「更地にしてクラボウに返還し、緑化部分をできるだけ残してもらえるよう同社に要望していくのが筋」との声もある。市は、各施設を残した場合の試算やレイアウト図を作製して、市議会に示すことにしている。
それから こんな ニュースも。
■ 岡山県、チボリ県有施設撤去費盛る
岡山県は14日、総額で8億9400万円の減額となる本年度一般会計12月補正予算案をまとめた。倉敷チボリ公園が今年限りで閉園するのに伴い、用地返還の前提とされている県有施設解体・撤去の設計費用を盛り込んだ。12月1日開会予定の定例県議会に提出する。
同公園で撤去対象としたのは、緑地部分やアンデルセンホール、カルケバレン劇場などすべての県有施設。設計費1223万円を計上した。ただ、土地所有者のクラボウによる跡地利用計画によっては、一部存続の可能性もあるため、実際の撤去施設は未定という。
驚愕の倉敷チボリ公園 遊? レイクボートに乗りました!
※ FinePix S8100fd で 撮りました

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