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医者に殺されない47の心得 近藤誠(慶応大学医学部講師)

2013年09月18日 | opinion
驚く内容だが、納得できる部分も多い。
だが、【医者によく行く人ほど、早死にする】という項目では、ちょっと首を傾げた。
「医療に満足すると死亡率が26%高い」と言っている。
アメリカの医師会が2012年に医療保険に入っている5万人以上をリサーチしたデータに基づいている。
一年間に受けた医療サービスに対する患者の満足度を調べている。

①話を注意深く聞いてくれるか
②理解しやすい言葉で説明してくれるか
③患者自身が話したことを尊重してくれるか
④十分な時間をかけたか
⑤医療スタッフから受けたサービスは満足か

結果は、満足度が一番高いグループは一番低いグループよりも入院日数が9%多く、
医療や薬に使うお金も9%多かった。
ところが、4~5年追跡したら、
満足度が一番高いグループは一番低いグループに比べて死亡率が26%も高かった。

●しかし私は、この数字は注意深く見て判断しなければならないと思う。
「病院によく行く人A」は不健康な人なのだ。
「病院にあまり行かない人B」は健康な人なのである。
Bは軽度の病気だから、医師は注意深く聞かないだろうし、十分な時間もかけないだろう。
それにBは保険料を払うだけで、そのリターンが少ないという不満もある。

著者は、このデータを以って「病院に行かない方が長生きできる」と言いたいのだろうが、やや勇み足だったように思う。

話は変わりますが、データの読み方の難しさの例があります。
【アメリカで結核の死亡者が一番多いのはアリゾナ州である】
このデータは事実です。
さあ、どんな事が頭に浮かびましたか?
「アリゾナ州は空気が汚いから、体の弱い人は行かない方がいいな」
こんな風に思いませんでしたか?
それは間違いです!
アリゾナ州は空気が綺麗なんです。
だから、アメリカ中の結核患者がアリゾナ州に集まってくるのです。
その結果、結核が原因で死亡する人が多くなるわけです。

この本は医療の一面を暴いているようですが、注意深く読まないとならないと思います。
コメント
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