斑爾里(カルガリー)ちゃんねる

平和ボケのただの日本人が、中央アジアのネタと、日本に残る遊牧遺構の記事など書いた。

トルコキリム展2025「暮らしを彩るキリム テュルク系遊牧民の手の技」

2025年03月01日 | 中央アジアその他

場所は代々木上原ハコギャラリー 2/21(木)-24(月)

 

 

店の入り口から、先日書いた“救養草”のような香りがした。

 

トルコ料理に使われる香草か、キリムの布から漂うのか?

 

 

 

雑貨のマルシェノスノスさん他と、トルコ料理のKeyif さんの他のコラボ企画である。マルシェノスノスさん側はキリムを販売している。

 

キリムとは、トルコやイラン、コーカサスなどの中近東の遊牧民の伝統的な平織りの織物

 

遊牧民の女性の手仕事。女性が家族の幸せや健康、繁栄の願いを込めて織る。同じ物は一点として無い

 

 

これはアゼルバイジャン🇦🇿の布である

 

 

 

 

コーカサスキリム 織られた地域と特徴

 

キリムの値段

 

 

チェチェンフェルトの説明

 

 

チェチェンフェルト

 

 

 

 

 

 

 

置いてある真四角の布の中心のまるの中に刺繍されている模様は、腎臓模様といって、豊かさや富の象徴である。

 

人がいて、撮影出来なかったものもある。すまん。

 

読者様はどれが好みですか?

 

 

 

山と羊群の絵は家に飾りたい

 

 

仔羊の皮を剥いだのだろう。リアルな羊毛で触ると気持ち良かった。

 

キリムやカザフ刺繍やフェルトなどの遊牧民の手仕事の柄は、曼荼羅のように、模様ひとつひとつに意味がある。遊牧民の生きる為の智慧や、家族の幸せや繁栄を願って丹精込めて織っている。近いもので言えば、日本の晴れ着であろう。

 

カザフ刺繍のトゥスキーズ布は、全体の構図が曼荼羅に似ている。カザフスタンはイスラム教徒が多い国だが、モンゴルにも近いし、仏教の影響もあるのではないかと思っている。或いは遊牧民が仏教に影響を及ぼしたのか。遊牧民の作るものは、音楽にしても、*トライバルラグ(キリムやギャッベなど)にしても、経典の要素がある。

《トライバル:部族の》

 

遊牧民の作るものに、くだらないものなどない。

 

ところで、自分は仏教だのイスラム教だの書く割に、“宗教”というものがあまり良く理解出来ていない。

 

日本で、所謂”宗教“といえば、カルト教団を連想してしまう。カルト宗教については、詐欺犯罪組織とさえ思っている。カルト教団に入るくらいなら、神や仏を極める人は、自分で修行して、己で悟りを開けば良いとたまに思ったりもする。カルト教団は巧妙な手口で、善良な市民を騙す。その市民が神や仏を求めていなくても関係なく勧誘し、入会させて金を搾りとる。信徒は何も悪くない。

 

檀家や氏子のように先祖代々信仰しているものに漠然と所属する。そんな感じで良いのかも知れません。そういうのが何もない人は、初詣や、地元の神社参拝。先祖のお墓参り。そんな感じでいいような気がします。いかにも、にっぽん人な意見ですみません。自分にはそれしか解りません。信教の自由があるから何も口出し出来ないので何とも言えませんが。イスラム教徒などは、先祖代々信徒をやっているのだろうと思われます。

 

 

ジョージア🇬🇪に某カルト教団の信徒がいない…らしい。その教団は世界的に拡大して布教していたらしいが、ジョージアだけには信徒がいないらしい。一説によるとジョージアでは“人権教育”なるものを公教育で施している為だといわれる。その教団の教義内容と、教団が信者に課すものが、目に余る程の“人権侵害”であるらしい。

ジョージア人に教団の教義を説いても、人権侵害だ訴えるぞ!といわれるだけで、布教出来ない有様だったと、想像に難くない。

 

コーカサスキリムの話から、ジョージアの人権教育の功徳の話になっちゃってすまん。

 

何故ジョージアが国として人権教育をするに至ったのか、どのような歴史的背景が絡んでいるのか、そこに潜むコーカサス事情などがあるのではないかと、漠然と想像しながらコーカサスキリムを見ているととても感慨深い。

 

牛モツのスープ

 

 

トルコ料理教室Keyif さんのスペシャルスープセット

 

スープは日替わりで、モツは、日本でもトルコでも、賛否に分かれるらしい。

 

日本とは違い、臓物はトルコでは放るもん(ホルモン)ではなく、食べるもの。牧畜文化の有無の違いである。

 

白いスープは多分牛骨スープだと思う

 

ほうれん草と何かを切り刻んだものと、少しピリ辛の香辛料の練ったもの。これをパンにつけて食べるとよい

 

スープの味をつけるもの。

 

にんにくと葡萄の酢を混ぜたもの、唐辛子、葡萄の酢、塩

 

料理というものは結局“塩”だと思った

 

 

トルコチャイとデザート。トルコチャイは甘くはなかった。

 

トルコチャイのグラスかわいい😍

 

Keyif の人によると、トルコでは紅茶には砂糖を入れて甘くして飲む文化がないと言っていた。

アラブでは元から紅茶を甘くして出すらしい。

 

白いデザートは、杏仁豆腐にココナッツをまぶしたような感じだった

 

チャイの脇にもデザート。日本に例えると、ゆべしみたいな感じであった。

 

砂糖など入れなくても、デザートの甘味だけで充分足りた。

 

食後感は、全体的に軽かった。トルコ料理、とってもヘルシー。

 

美味しかったです♪ご馳走さまでした😋

 

 

自分はモツが好きなので良かった。

 

過去には“臓器カレー”を作った事もある

 

臓物カレーのレシピ - 斑爾里(カルガリー)ちゃんねる

 

 

臭みを取るのが面倒くさかった。シーフードカレーみたいに気持ち悪くはなかった。シーフードが苦手な方はお試しあれ。

 

今日はシルクロードのものを堪能出来て良かった。日常では決して触れる事の出来ない貴重なモノたちでした。やっぱ非日常は素晴らしい。自分には、日常を楽しむ事など難しい。

 

長文のご精読ありがとうございます♪

 

カザフ布トゥスキーズ全体図

 

遊牧文化祭 - 斑爾里(カルガリー)ちゃんねる

 

 

コメント
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