斑爾里(カルガリー)ちゃんねる

平和ボケのただの日本人が、中央アジアのネタと、日本に残る遊牧遺構の記事など書いた。

ソ連アニメチェブラーシカГолубой вагон(青い客車)

2024年04月12日 | 中央アジアその他

自分のブログを見返してみてよく分かった事がある。自分は遊牧民かソ連の事ばかりを書いている。このブログは、中央アジアやロシアなどの文化や情報について発信する目的で作った。だから仕方がなかった。

 

チェブラーシカのDVD📀を鑑賞して

 

Голубой вагон(ガルボイ ワゴン《青い客車》)というソ連映画🎞️チェブラーシカの第3話のエンディングシーンの曲が頭から暫く離れなかった。

 

 

 

 

とても感慨深いソ連の曲調。チェブラーシカの映画の中の世界の空が、いつもどんよりとしている。

 

ソビエトアニメは日本にはない味わいがある。そして、日本のアニメとは違い、子供向けにしては世知辛い内容だったりする。登場人物の人当たりがキツかったりもする。

 

Голубой вагонの哀愁が中毒性高い。

 

“チェブラーシカ”は、物語の中でこのような哀愁溢れる曲を、ワニがガルモーシカという楽器(アコーディオンに似た楽器)で弾きながら歌う場面が時々ある。

 

この列車はモスクワ発*ヤルタ行きの設定である。

 

《ヤルタ: クリミア半島南端に位置し、黒海に臨む。1945年連合国側の主要3ヶ国の首脳によるヤルタ会談が行われた。また、帝政ロシア時代からはリゾート地だった。》

 

登場人物は主人公のチェブラーシカというワケのわからん動物。これは青果店のオレンジの段ボール箱📦に入っていた。チェブラーシカ自身、自身が何の動物なのか分からないという。その設定に切なさを感じた。

 

ワニはゲーナといい、チェブラーシカの友達。チェブラーシカよりめちゃくちゃ歳上だが、対等に扱ってくれる。ガルモーシカの弾き語りが得意なおっさんワニ。

 

シャパクリャクという婆さん。イタズラが大好きな婆さんで、ネズミをカバンの中に入れて持ち歩いている。ネズミの動きと形がやたらリアルで、見てて気持ち悪いが、どこか憎めない存在。

 

 

チェブラーシカ達が載っている列車はひたすら、下手をすれば何日間も針葉樹林の中を走っていると思う。モスクワからヤルタだからそれはないと思うが、シベリア鉄道だと明けても暮れても3日間くらいずっとこんな状態である。駅間も日本では考えられない距離で、駅に停まればバカ停と言われる30分以上の停車をする。旅客はその間、駅のホームに出て、外の空気を吸いに行く。

 

車窓はモミ自生の針葉樹海の真っ只中。ロシアの木はとても背が高い。シベリアの樹海はどれだけ鬱蒼としているのか。

噂で聞いただけだが、シベリア鉄道(旅客)とシベリア貨物の機関士は運転部屋には必ず、猟銃を携えている。事故で汽車が動かなくなった時、或いは外に投げ出された時などに野生動物から身を守る為であるらしい。

 

 

 

相鉄線(相模鉄道)の濃い青色の列車の最後尾を映し、それとチェブラーシカ、ゲーナ、シャパクリャクの人形を撮影した画像を切り取り、貼り付けをしようと考えた。

 

映画🎞️チェブラーシカのこの感慨深いシーンに、全面展望の景色をつけたいという勝手な発想から始まった。

 

相鉄線の青い車両を見かけた時に偶然、チェブラーシカのГолубой вагонが思い出された。これがきっかけだった。

 

2018年秋🍂🍁頃は、相鉄線(相模鉄道)ではヨコハマネイビーブルーという濃い青色の車両がまだ珍しい頃だった。ほとんどが、白地に青とオレンジ色の線が上と下に引いてある車両だった。

 

 

実際には、シャパクリャク婆さんの人形が何処にも売っていなかった為これが実現しなかった。

 

これが完成したらインスタに上げようと考えていたが、それも実現せず。

 

シャパクリャク婆さんが手に入って、同じぐらいの大きさのチェブラーシカやゲーナが手に入ったら、人形を撮影した画像を切り取り、貼り付けをし、インスタ公開するつもりだったが、相鉄線の写真撮影が思ったよりも長く時間が掛かり、いつまで経ってもシャパクリャク婆さんが手に入らなかった。

 

そうこうしているうちにコロナ禍に突入。それどころでは無くなり、全て断念した。

 

予定では2019年11月30日迄に上げるつもりであった。

 

この日は相鉄線・JR直通開業日であった。

 

Голубой вагонの歌詞からして、当時はこれに相応しいと考えた。

 

自分たちは過去に戻る事は出来ないが、きっと素晴らしい未来が待っているであろう。

 

というメッセージと、青い客車(ヨコハマネイビーブルー)という組み合わせが、当時、アツかった。

 

相鉄線・JR直通のコマーシャルにこの曲が使われてもおかしくはないと思った。

 

チェブラーシカたちは、客車に後ろ向きで座っている。過去を見ながら進んでいく所が、えぐられる。

 

 

 

 

 

 

これは、チェブラーシカやシャパクリャク婆さんが来て全員揃うシーンに使いたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初のГолубой вагонのタイトルと、最後尾にゲーナを載せたものは、早朝に撮影。

 

ゲーナが載っているものは、これを真似た

 

 

 

とにかく架線邪魔だと思った。

 

この写真は、撮影した後に、色や明るさや彩度を調整したりしている。チェブラーシカの世界観を意識した色遣いを目指した。

 

相鉄線の濃青の色は非常に難しい色であった。

車用の塗料で塗装してあるらしい。スマホカメラで撮影すると、光の加減で色が変わってしまう。

 

Голубой вагонのГолубой とは、紺色ではなく水色を意味する。

 

逆光をわざと狙った。撮り鉄ではなく、チェブラーシカの世界観に少しでも近づけたいと考えていたので、雲を入れたり、逆光を利用して哀愁を演出しようとしていた。

 

この撮影は海老名駅から、瀬谷-三ツ境間の踏切までで、海老名から横浜方面へ、相鉄線を追って曲が進むに従って進んでいく。

 

歌詞の内容と景色の関連性も考慮に入れた箇所もある。

 

オープニングのГолубой вагонのタイトルと、ゲーナだけを載せた写真と、ゲーナ、チェブラーシカ、シャパクリャク婆さんの3人が揃うシーンの予定だったところと、最後の「見てくれてありがとう」だけは、例外的に、大和市内のふれあいの森公園と、*相鉄貨物線の廃線跡の線路上で撮影をした。

 

瀬谷-三ツ境のこの踏切から見える横浜方面(全面展望)は、映画チェブラーシカのこのシーンが終わり、暗くなって列車が遠ざかっていくシーンの全面展望に似ているから、この場所を選んだ。

 

スマホ📱カメラで撮影したから画像ガタガタになった。撮り鉄が本格的な機材を欲しがるわけが分かるような気がする。

 

 

当時、まだ濃青色(ヨコハマネイビーブルー)塗装が珍しかった頃は、濃青色同士がすれ違う事が貴重な時間だった。

 

「過ぎたことは取り戻せない」

の歌詞にちなんで、この貴重な時間は過ぎ去ってゆくので、この写真を選択。

 

「過去は少し惜しくても もちろん進んだ方がいいんだ」

相模鉄道の本来の土地であるJR相模線に対する未練を捨てきれない。これは相模鉄道にとって非常に惜しい過去である。

 

戦時中、相模鉄道は、現在のJR相模線の土地を国から略奪された。相鉄会報誌にも「土地返せ!」と耳にタコが出来る程(目だとどう表現すれば良いのか)書いてあった。

 

そのような過去に縋りながらも、JRと直通運転し都心に出て行かなければならない。

 

JR相模線沿線の象徴として、大山や丹沢がよく見える後面展望にした。

 

「新しい冒険にいそごう友よおい先を進めてくれ機関士」

 

ここは*相鉄貨物線が見える所。

 

《相鉄貨物線: 相鉄厚木線。本路線を経由し本線の相模大塚駅構内から専用線にて在日米軍厚木基地へのタンク車を使用した航空燃料輸送が行われていた。1998年9月を以て廃止された。》

 

この線路は既に撤去されてしまった。撮影した当時は、この線路も遠くない将来、撤去されてしまうのだろう。という想いで撮影した。

 

これも相鉄の過去の遺物で、思い入れの深い線路である。

 

この遺物を目の前に「先を進めてくれ機関士」というようにしたかった。

 

チェブラーシカとゲーナが線路上で「見てくれてありがとう」という最後のシーンは、相鉄貨物線の廃線の線路上に2体を置いて撮影した。

 

この線路はもう既に撤去されてしまった。

 

ヌイグルミ、人形関係は全てメルカリで購入した。

 

 

列車やその他の写真は、色々なパターンを撮影した。チェブラーシカ、ゲーナ、シャパクリャクの3人が、後ろ向きに映る画も入れる予定であった。

 

*動画と、自分が撮影した写真につけたテロップの訳と異なるのは、昔見たГолубой вагонの動画の和訳とこの動画の和訳が違うものになっている為。

 

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この後チェブラーシカ達はヤルタでバカンスを楽しむのでしょう⛱️

 

長文のご精読をありがとうございました😊


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