新年明けまして、おめでたい方も、そうでない方も、今年もよろしくお願いいたします。
実は私はわりとゲーム好きです。
小学生の時からど近眼で、目に悪いからとテレビゲームを買ってもらえなかった反動からか、40を過ぎた今でも結構ゲームやってます。
寝っ転がってゲームするのが好きなので、据え置きゲームはやりません。
1年ほど前に買ったSwich Liteの方向キーがもう壊れてしまったので、先月修理に出しました。
ちょっと手持ちぶさただし、3年ぶりくらいにパズドラをやってみようと、ダメもとでダウンロードしてみると、なんと、まだ私のアカウント消されないで残ってました!ありがとうございます!
キャラが多すぎて何が何だか分からないのは相変わらずでした。
でもやっぱパズルは面白いです。
さて前置きが長くなりましたが、ここのところ月一回ペースくらいでユング心理学についてあれこれ書いていますが、その内容はほとんど受け売りです。
タイミングを逃しそうでなんとなくソワソワするので、一旦ここで、なぜ私がユング心理学に興味を持ったかを書いておきたいと思います。
今から5、6年前でしょうか、その頃PS VITAで遊んでいた私は、一本のゲームソフトと出会います。
それが「Persona4 The GOLDEN」です。
最初はPS2で無印「ペルソナ4」が発売され、その後キャラやストーリーが追加された「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」がPS VITAで発売されたということです。
私が購入したときには廉価版が出ていました。
核心ネタには触れないようにしますが、今回はちょっとネタバレ多めになってしまうと思うので、ご注意ください。
簡単なストーリーとしては、「マヨナカテレビ」という怪奇現象をきっかけに起こる事件を、主人公が友達を増やしながら、日常生活をキャッキャウフフしつつ解決していく、というものです。
ゲームの戦闘システムとしては、主人公は自分の中から湧き上がる力、「ペルソナ」を具現化し、駆使して戦う、ターン制のRPGです。
簡単に言ってしまえば、まぁジョジョのスタンドみたいな感じですかね。
ただ主人公はペルソナをいくつも持つことができます。
戦闘後にペルソナをいくつか取得することができ、それを組み合わせていくことでさらに強いペルソナを取得することができます。
ストーリーが進むにつれて、友人たちも戦闘を手伝ってくれるようになってきます。
事件に巻き込まれていく中で、友人の心の中の押さえつけていた部分が「シャドウ」として具現化して暴走してしまいます。
しかし、自分の「シャドウ」と向き合うことで、「ペルソナ」に変化し、事件解決に向けての戦いに呼び出して力を借りることができるようになります。
「ペルソナ」(仮面)というのは、ユング心理学で使われる用語で、他人と接するときに自分の表面に出てくる人格のことです。
以前のブログで簡単に説明したこともあるので良かったら参考にそちらもご覧下さい。
ゲーム中では、「困難に立ち向かうための人格の鎧、ペルソナ」と表現されています。
なかなかいい表現ですよね。
そして「シャドウ」と言うのは、無意識のうちにある、自分の中の嫌な部分、目を背けたくなる部分のことです。
「ペルソナ」とか「シャドウ」もその中に含まれますが、人間の心のはたらきには、多くの人が共有する「元型」のイメージがある、とユングは述べています。
元型には様々なイメージがありますが、馴染みのある「天使」と「悪魔」のイメージも、その一つではないでしょうか。
ここに一つの大福もちがあるとして、食べるかどうか迷っているとします。
すると、多くの人の心の中では、食べちゃえ!と唆す「悪魔」と、食べてはなりません!と諭す「天使」が出てきて、議論を繰り広げるのではないでしょうか。
現代社会では太り過ぎは良くないとされているので、「天使」の声を聞いて、食べない選択の方が正しいとされることが多いかも知れません。
しかし、思い切って大福を食べたところ、うまく気分転換ができ、後の仕事が上手くいった、ということもありえるでしょう。
もちろん、「悪魔」の声ばかり聞いていると、体調を崩してしまう可能性もあります。
重要なのはバランスで、自分の中の「天使」と「悪魔」の両方の声を、場合に応じて聞いてあげることで、困難な状況を好転させることもできることでしょう。
言葉で言うほど簡単ではないですけどね。
それを文学的にいうと「シャドウ」と向き合って「ペルソナ」を手に入れる、ということなんだと思います。
なかなかよく出来てるゲームですよね(笑)
上では簡単に「天使」と「悪魔」で考えましたが、それをさらに細かく考えていくと、神話の神さまや歴史上の偉人なども、多くの人に共通する「元型」のイメージということになるようです。
主人公が手に入れるペルソナも、それに倣って「ヨシツネ」とか「カグヤ」とか、他にも古代の神々の名前を冠したものとなっています。
有名どころではFateシリーズも、過去の偉人や神さまを呼び出して契約する、という内容で人気を得ているので、多くの人の心の中に共通するイメージ、ということなのでしょう。
まぁFateの場合は性別変わってたりするみたいですけど(笑)
ただ、ペルソナ4ではゲーム中、主人公の「シャドウ」が暴走したり、向き合ったりするシーンは出てきません。
恐らくこれは、主人公は絶えず自分の中の無意識の部分と対話をしており、それによって日々新たなペルソナを発見しているのではないでしょうか。
さすがはハイカラ番長ですね。
このゲームはトロフィーコンプまではいかなかったのですが、結構やり込みました。
タイトル画面から入れる「TV LISTENING」というコンテンツがあって、そこでゲーム中のアニメをもう一度見たりできるのですが、その中に「江戸川先生の放送教室」というものがあります。
そこでユング心理学の入門をかなりわかりやすく、また結構深く説明されており、特にタイプ論のところが面白いと当時は思いました。
そこでさらに知りたくなり、ユング心理学入門の本を探してみようかなぁと立ち寄った図書館で、河合隼雄先生の本と出会うのです。
かなり長くなってしまったので、河合先生については次回にします。
強くてニューゲーム周回要素と、ペルソナを集めるというやり込み要素があるので、ゲームプレイはかなり時間がかかるため、もし興味はあるけど時間はない、という方にはアニメ化もされています。
声優さんもゲームと同じ人が担当しています。
そういえば、それまでストーリー重視だった私が、アニメを見るのに声優さんを意識するようになったのはペルソナ4からでした。
今改めて考えても、そうそうたるメンバーがよくぞ集まったものだと思います。
この頃はどちらかというと若手中堅のポジションだった方々が、今では大御所に手の届くポジションと言っても過言ではないと思います。
(そしてニコ生の「マヨナカテレビ」伝説の関さん登場回…笑)
ちなみにゲームと同じくペルソナ4のアニメも、無印とゴールデンの2種類あります。略して「P4A」と「P4AG」です。
ちなみに「P4AG」は、強くてニューゲームの世界なので、あまりメインストーリーは細かく描かれていません。
ので、「P4A」をまず見るのがおすすめです。
私は加入していないのですが、どうやらdアニメで見られるようです…
加入されている方は、良かったら探してみてください。
あと、わたしは所有しているハードの関係で、ペルソナ4しか知らないので、ペルソナシリーズの他の作品についてはよく知りませんので、ご容赦くださいませ。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
※使用した画像は、天使と悪魔のイラストはご覧の通り「いらすとや」さんのものです。他は全てゲームのスクリーンショットです。
実は私はわりとゲーム好きです。
小学生の時からど近眼で、目に悪いからとテレビゲームを買ってもらえなかった反動からか、40を過ぎた今でも結構ゲームやってます。
寝っ転がってゲームするのが好きなので、据え置きゲームはやりません。
1年ほど前に買ったSwich Liteの方向キーがもう壊れてしまったので、先月修理に出しました。
ちょっと手持ちぶさただし、3年ぶりくらいにパズドラをやってみようと、ダメもとでダウンロードしてみると、なんと、まだ私のアカウント消されないで残ってました!ありがとうございます!
キャラが多すぎて何が何だか分からないのは相変わらずでした。
でもやっぱパズルは面白いです。
さて前置きが長くなりましたが、ここのところ月一回ペースくらいでユング心理学についてあれこれ書いていますが、その内容はほとんど受け売りです。
タイミングを逃しそうでなんとなくソワソワするので、一旦ここで、なぜ私がユング心理学に興味を持ったかを書いておきたいと思います。
今から5、6年前でしょうか、その頃PS VITAで遊んでいた私は、一本のゲームソフトと出会います。
それが「Persona4 The GOLDEN」です。
最初はPS2で無印「ペルソナ4」が発売され、その後キャラやストーリーが追加された「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」がPS VITAで発売されたということです。
私が購入したときには廉価版が出ていました。
核心ネタには触れないようにしますが、今回はちょっとネタバレ多めになってしまうと思うので、ご注意ください。
簡単なストーリーとしては、「マヨナカテレビ」という怪奇現象をきっかけに起こる事件を、主人公が友達を増やしながら、日常生活をキャッキャウフフしつつ解決していく、というものです。
ゲームの戦闘システムとしては、主人公は自分の中から湧き上がる力、「ペルソナ」を具現化し、駆使して戦う、ターン制のRPGです。
簡単に言ってしまえば、まぁジョジョのスタンドみたいな感じですかね。
ただ主人公はペルソナをいくつも持つことができます。
戦闘後にペルソナをいくつか取得することができ、それを組み合わせていくことでさらに強いペルソナを取得することができます。
ストーリーが進むにつれて、友人たちも戦闘を手伝ってくれるようになってきます。
事件に巻き込まれていく中で、友人の心の中の押さえつけていた部分が「シャドウ」として具現化して暴走してしまいます。
しかし、自分の「シャドウ」と向き合うことで、「ペルソナ」に変化し、事件解決に向けての戦いに呼び出して力を借りることができるようになります。
「ペルソナ」(仮面)というのは、ユング心理学で使われる用語で、他人と接するときに自分の表面に出てくる人格のことです。
以前のブログで簡単に説明したこともあるので良かったら参考にそちらもご覧下さい。
ゲーム中では、「困難に立ち向かうための人格の鎧、ペルソナ」と表現されています。
なかなかいい表現ですよね。
そして「シャドウ」と言うのは、無意識のうちにある、自分の中の嫌な部分、目を背けたくなる部分のことです。
「ペルソナ」とか「シャドウ」もその中に含まれますが、人間の心のはたらきには、多くの人が共有する「元型」のイメージがある、とユングは述べています。
元型には様々なイメージがありますが、馴染みのある「天使」と「悪魔」のイメージも、その一つではないでしょうか。
ここに一つの大福もちがあるとして、食べるかどうか迷っているとします。
すると、多くの人の心の中では、食べちゃえ!と唆す「悪魔」と、食べてはなりません!と諭す「天使」が出てきて、議論を繰り広げるのではないでしょうか。
現代社会では太り過ぎは良くないとされているので、「天使」の声を聞いて、食べない選択の方が正しいとされることが多いかも知れません。
しかし、思い切って大福を食べたところ、うまく気分転換ができ、後の仕事が上手くいった、ということもありえるでしょう。
もちろん、「悪魔」の声ばかり聞いていると、体調を崩してしまう可能性もあります。
重要なのはバランスで、自分の中の「天使」と「悪魔」の両方の声を、場合に応じて聞いてあげることで、困難な状況を好転させることもできることでしょう。
言葉で言うほど簡単ではないですけどね。
それを文学的にいうと「シャドウ」と向き合って「ペルソナ」を手に入れる、ということなんだと思います。
なかなかよく出来てるゲームですよね(笑)
上では簡単に「天使」と「悪魔」で考えましたが、それをさらに細かく考えていくと、神話の神さまや歴史上の偉人なども、多くの人に共通する「元型」のイメージということになるようです。
主人公が手に入れるペルソナも、それに倣って「ヨシツネ」とか「カグヤ」とか、他にも古代の神々の名前を冠したものとなっています。
有名どころではFateシリーズも、過去の偉人や神さまを呼び出して契約する、という内容で人気を得ているので、多くの人の心の中に共通するイメージ、ということなのでしょう。
まぁFateの場合は性別変わってたりするみたいですけど(笑)
ただ、ペルソナ4ではゲーム中、主人公の「シャドウ」が暴走したり、向き合ったりするシーンは出てきません。
恐らくこれは、主人公は絶えず自分の中の無意識の部分と対話をしており、それによって日々新たなペルソナを発見しているのではないでしょうか。
さすがはハイカラ番長ですね。
このゲームはトロフィーコンプまではいかなかったのですが、結構やり込みました。
タイトル画面から入れる「TV LISTENING」というコンテンツがあって、そこでゲーム中のアニメをもう一度見たりできるのですが、その中に「江戸川先生の放送教室」というものがあります。
そこでユング心理学の入門をかなりわかりやすく、また結構深く説明されており、特にタイプ論のところが面白いと当時は思いました。
そこでさらに知りたくなり、ユング心理学入門の本を探してみようかなぁと立ち寄った図書館で、河合隼雄先生の本と出会うのです。
かなり長くなってしまったので、河合先生については次回にします。
強くてニューゲーム周回要素と、ペルソナを集めるというやり込み要素があるので、ゲームプレイはかなり時間がかかるため、もし興味はあるけど時間はない、という方にはアニメ化もされています。
声優さんもゲームと同じ人が担当しています。
そういえば、それまでストーリー重視だった私が、アニメを見るのに声優さんを意識するようになったのはペルソナ4からでした。
今改めて考えても、そうそうたるメンバーがよくぞ集まったものだと思います。
この頃はどちらかというと若手中堅のポジションだった方々が、今では大御所に手の届くポジションと言っても過言ではないと思います。
(そしてニコ生の「マヨナカテレビ」伝説の関さん登場回…笑)
ちなみにゲームと同じくペルソナ4のアニメも、無印とゴールデンの2種類あります。略して「P4A」と「P4AG」です。
ちなみに「P4AG」は、強くてニューゲームの世界なので、あまりメインストーリーは細かく描かれていません。
ので、「P4A」をまず見るのがおすすめです。
私は加入していないのですが、どうやらdアニメで見られるようです…
加入されている方は、良かったら探してみてください。
あと、わたしは所有しているハードの関係で、ペルソナ4しか知らないので、ペルソナシリーズの他の作品についてはよく知りませんので、ご容赦くださいませ。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
※使用した画像は、天使と悪魔のイラストはご覧の通り「いらすとや」さんのものです。他は全てゲームのスクリーンショットです。
河合先生のお名前が出てきて、次回も楽しみにしてます。
私は著書を読んだ事がまだ無いのですが、テレビで著書の内容を紹介していて興味深く観ていたのです。
呪術廻戦の話題も面白く読ませていただきました。
そしていつもリアクションありがとうございます。
なかなか更新頻度が低くて申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。