龍山義弘の武道求道録

人生を通じて、様々な武道や出来事に挑戦する過程を綴っていきます。
「人生はチャレンジ!」 命尽きるまで全力投球!

新生武士道

2010年02月20日 | 武道論
初代タイガーマスクの佐山サトルさん、渾身の著書「佐山原理・新生武士道真陰」が発売されることを佐山さんのホームページで知って書店に走った。

ホームページで読む佐山さんの理論は興味深いのだが、専門用語が多く、非常に難しい。

しかし、今回の本は、DVD付きということで、少しは理解できるかも知れないと思い。2,800円と少し高めだが、すぐに購入。


宗教圏に住む人々は、子どもの頃から教会やモスクに行って、宗教観に基づいたモラルを潜在意識のレベルにまですり込まれるが、日本人にはそういったものがなく、今の日本人は、かって日本人が持っていた「義」という精神基底をも喪失してしまい、それが、今日の日本社会の荒廃につながっていると述べています。

また、金網で覆われたリングで殴り合う闘いこそが、実戦的だと思うかも知れないが、これは錯覚で、本当に強い精神力が要求されるのは、金網もロープもない日常における戦いだと述べています。論理のすり替えだと思うかも知れませんが、私も全く同感です。

そして、佐山さんは、総合格闘技・修斗の生みの親ですが「本当にやりたかったのは、相撲のような精神性を伴う格闘技の創始」と述べています。相撲の価値を高く評価しています。

相撲の目指す方向性は、総合格闘技化でも大衆迎合でもなく、格闘技的な強さでもない。

日本で育まれた独自の精神性と文化的価値。
「仁、義、礼、智、信」という武士道精神を相撲を通して体現し、日本人に伝えていくことが、相撲と相撲の指導者たちに託された任務だとあらためて痛感しました。

DVDも催眠術(言霊導入法)実演ありで驚きました。
いろんな意味でこんな本は初めてです。勉強になります。

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