文学好きランナーだったら一度は手に取る村上春樹のノンフィクション。
エッセイ集と紹介されることが多いが、かわパパはあえてランナー村上春樹に自分自身で迫ったドキュメンタリーだと感じたね。
それが
走ることについて語るときに僕の語ること
という作品である。
とにかくかっこいい表現の連続である。
特に好きなのは、チャールズ河沿いを走る著者がハーヴァード(ハーバードじゃないよ)の女子学生に抜かれる場面。
そしてエリック・クラプトンのレプタイルを聴きながら走る場面。これなんか真似したよ。
そしてサロマ湖のウルトラマラソンでボロボロになる章。まるで哲学書である。
奥さんが作ってくれたのを食べるところなんて涙が出そうになる。
最後まで歩かないことをモットーにしているようだが、これは村上氏自身の人生の目標のように感じたね。