さてさて、10月に入りY幼稚園、年中さんたちとの月に2回行われる絵画教室が再会。
二ヶ月ほど会わない間に、確かに皆一回り大きく、たくましくなったようだと実感。
夏という季節が、しっかりと彼らを育んでくれたようだ。
お絵かきの今月一回めは、十五夜風景(満月とススキの穂)を、用意した黒くて大きな画用紙に
三つのグループに分かれて描いてもらった。お友達とケンカにならないように、
一緒に力を併せて一つの絵になるようにと、お願いしたうえで。
満月だけでも巨大な物となるので、年中さんたちにとっては、
それを普通に描くだけでも50分の限られた時間の中ではムズカシイ事だろうと思ったので、
うちから大きな鍋のフタを持参。
グループの中の一人の子がフタの縁をかたどって、その満月の色を塗りこむ子、
ススキの穂を描いていく子と、皆が上手く共同作業をしてくれた。
ただ、ススキの穂は、実際に簡単な描き方を見せてあげたものの、
年中さんたちにとっては、中々難しかったようだ。
幼稚園のK先生いわく、「ススキの穂というものが、うまくイメージできなかったのでしょうね・・
今の子たちには・・」。
なるほど、確かにそうだ!と素直に反省。実物を用意し、見せてあげるべきだった。
残念ながら、この日はデジカメを忘れてしまい、描いてもらった絵の写真は撮れず・・。
さて、では2回目は?と頭をひねっていると、ちょうど我が家の畑の隅に
柿の実がたくさん実っていたので、それを描いてもらうことに。
枝から切り、葉も付いている実物を五つほど今度はぬかり無く(笑)用意。
今度もまた三つのグループに分かれてもらい、各グループの中央にモチーフの柿をセット。
年中さんたちは「あ、柿だ~~!」と大喜び。こちらは内心シメシメ。
触ってみたいお友達は、触ってみてもいいよ!というと、ほとんどの子が「触ってみた~い!」との応え。
ケンカにならないように、仲良く触れるかな?と思いながら見ていると、
「じゃ、あなたから○○ちゃんの方に渡して、そうして、ぐるっと皆で触りましょうよ。」と、
上手く仕切っている女の子あり。これには脱帽、小さきマリア様?(笑)
他のグループも、同じようにケンカなどすることなく、それぞれが自分なりの柿の実を表現。
一本の枝に、実物通りに一つの実を描いている子もいれば、鈴なりに描いている子もいて、
それが僕には楽しく思えた。
「そうだ、そうだ、絵はそれでいいいんだ!自分の自由な思いと発想で描けたらいいんだ!」と、
そんなことを教えていたつもりが、近頃いろんな事があり、頑なになり過ぎていた僕にとって、
今回は何となく年中さんたちに逆に教えられた気分に・・。
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大人たちは・・
いろんな立場とその場所によって、
ついつい背中を小さく丸めて見せてしまいがちだけど・・
「それって、ヒキョウだよね。ムネ張れば!」って、
この小さな天使たちは、もしかすると
そう言っているのかも知れないな・・。
生き様こそは・・
一枚の絵。
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