kazさんの日々彩々2

どうして花は咲くのだろう?どうして小鳥はさえずるの?
やさしい想いや言葉にふれて、どうして人は泣くのかな?

空からの花束

2006年10月21日 | 「花」の彩り
というワケで、また今回も花ネタだ。

ウチの娘(小2)が登校中にスロープを下っていたら、「これ、あなたにあげるよ!」という声と一緒に突然頭上に花束が降って来た!神様からの贈り物か?と思いきや、さにあらず。
いつも同じ時間帯に散歩をされてる、おじいさんからのプレゼントだった。
庭に咲いている小さな花や散歩の途中に目に止まった野の花を摘んで、茎の部分を何かの細長い葉で器用に結んだ小さな花束を、道路下を歩いている娘にそっと投げて下さったのだ。

実はこのおじいさん、元小学校の校長先生で、いつも登校中の娘とウチのカミさんに「今日は早いね~!」とか、「いつもお母さんと一緒でいいね~!」などと毎朝声をかけて下さるのだが、娘は母親と一緒にいるところに声をかけられる事がどうやら恥ずかしいらしく「あのおじいさん、少しウザいね。」などと苦笑いしつつ、バチ当たり的なことを言っている。

娘の登校にカミさんが付き合うのにはワケがある。
ウチの近辺には娘以外に小学生がいないのだ。だから他の子供たちと合流できる場所までカミさんが同行。近頃は何かと物騒だけれど、この界隈でも時々だが不審者による子供への声かけ事件などが起きている。
(おかげで昼間、タバコを買いに歩いて行くのも行きづらくなってきた。なんだか不審者に間違われそうで・・・)
ま、用心するに越したことはないと言ったところなのだ。

野花の花束を下さった、このおじいさんも散歩と同時に見回り役を兼ねて下さってるらしい。
人を信用できなくなった物騒なこの時代に、逆に人の優しさ、親切が見えてくる。

昔はあたり前だったことが、そうではなくなって来たからなのだろうなあ・・・。
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土が運んでくれた、花の苗

2006年10月18日 | 「花」の彩り
普段、仕事上でひいきにしてもらっている印刷屋の奥さんに花の苗数個をいただいた。
少し前に「花の種をまくので畑の土をわけてもらいたい。園芸店の土だけでは上手く育たないから・・・」と言って来られたので、喜んでそうしてあげたのだけれど、そのお礼にと、その土で育てた花の苗をわざわざ持ってきて下さったのだ。

「土をいただいたお礼に・・・」という、その細やかな気づかいが嬉しかったせいか、つい張り切って「大切に育てて、きっと奇麗な花を咲かせてみせます!こんなにいっぱいありがとう!」などと調子のいいことを言ってしまったのだが、ご本人はそれを聞くと満足そうな顔をして帰って行かれた。

実は苦手なのだ・・・。
何がって、花の種とか苗とかが・・・。
野菜の種や苗は平気だ。扱いなれている。種を播いたあとの品種ごとの覆土の厚さ、苗と苗との定植距離や適切な肥料選別!そう言ったものがおおよそ頭の中に入っている。

けれども花のことになると何もわからない・・・頭、真っ白。
だからとても心細い気になってくる。おまけに自分には「花=デリケート」というイメージが強烈に有って、小さな花の苗など見ていると、何だかまるで“病弱がちで、か弱気な美しい女性”を前にしているみたいで、そわそわと落ち着かない妙な気分になってくるのだ。

どこに植えようかと考える。
『すでに小さな花壇はびっしり。あそこじゃ影だし、こっちじゃ地面が堅かろう・・・』『ここじゃ誰にも見てもらえないし、あっちじゃ子供が踏んづけそう・・・』

そうして、とうとうしまいには、
「あ~~、ダメだダメだ!苗子さん!!おれにゃあ、アンタを幸せにする資格なんてねぇ~!どこか他の男の所にでも行って幸せになっておくんなあ!」などといったような、もう浪花節的ヤケッパチ気分に見舞われるのだ。

・・・結局、プランターを3つほど買ってきて植えよう!と決心したことで、なんとか心の平静を取り戻す。
せっかく“土が運んできてくれた花の苗”。宣言どうり、奇麗な花を咲かせてやらねばな、と冷静に思えるようにもなってきた。印刷屋の奥さんの優しい想いにも応えねばならない!

えっ?、花なんかカミさんに任せてしまえば、いいじゃないかって?
それができれば苦労はしません。
大きな声では言えないけれどウチのカミさん・・・花より団子のカミさんです。

・・・おあとがよろしいようで。
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夢の散歩道

2006年10月15日 | 「山」の彩り
鹿児島県大口市にあるカミさんの実家へ行ってきた。
そこで、親戚のMくんに誘われ『ヒノキ展示林』という場所を、子供を連れて散歩してみることに。

現場まで車で10分、展示林の入口で車を停め、そこから往復300メートルほどの散歩道を歩く。たったそれだけの、わずかな距離の散歩なのだが一歩足を踏み入れると驚きの連続。

いきなりアケビが木の枝にブラン、ブラン。足もとには栗がコロン、コロン。

先へ進むほどにヒノキの爽やかな香りもして来て、脇には澄んだ川が流れている。マイナスイオンばりばりの空気!

巨大な一枚岩が丸く削れていて、ちょうどゴエモン風呂のような格好に。夏はこの中に入って冷水浴したら気持ちが良さそうな。

そして更に!
なんだか分かります?なんと、自生している霊芝(猿の腰かけ)!猿が座るには小さすぎるけど、リスぐらいなら充分座れそう。この界隈の方々は、この霊芝を乾燥させ服用しているのだそうで、あとで寄らせてもらった、案内役のMくんの実家の玄関先にも、乾燥霊芝が無造作に吊り下げられていた。

ここで写したものではないけれど、この近くにはこんなキノコも自生していて、地元の方は『これは自生しているシイタケ』と言って食べたりする。まあ、毒キノコではないのだろうが、はたしてこれが本当に天然のシイタケと言えるものなのかどうなのか??ここは一つシイタケ栽培のプロフェッショナルの方に、ご鑑定をいただきたい。

この他にも、高山植物が花を咲かせていたり水晶も見つけられたりと、わあわあ、きゃあきゃあ大人も子供も一緒になっての、それはそれは楽しい夢のような散歩道だった。
アケビは高い所にあったのであきらめたけれど、栗はご覧のようにシッカリ拾ってまいりました~!


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野を良くする仕事、野良仕事

2006年10月13日 | 「畑」の彩り
先週、土曜日。
少しばかり悲しいことが有ったので、野良仕事に打ち込んだ。
本当は“畑仕事”と言いたいところだけど、今年の春から夏にかけて、ほったらかしにされた畑はもうリッパな“野”に化してしまったので、除草(いや、そんな生易しいものじゃない!開墾・・・)そう!開墾から始めなければならないのだ。だからこれはもう野良仕事というしかないのだね~。

悲しいことが有ったからといって、なぜ野良仕事に打ち込まなくちゃならないのか?
それはお日様にあたり、風に吹かれ、鳥のさえずりを聞いていると癒されるから。身体も気持ちもシャキッ!となれたりしちゃうのだ。

俳優で“日本野鳥の会”の会長でもある柳生 博さんは柳生一族の末裔らしいが、その柳生さんが以前ラジオで言っていた。
「柳生家に代々伝えられている家訓に“辛い時や困難なことが起きたときは、野良仕事をせよ!”というのが有り、自身のバランスを崩したときは、この家訓を実践し、救われたことがある・・・」と。
「う~む、これは深いぞ~。野良仕事とは武士道精神と同じと見つけたりぃ~!」と思わず叫びたくなるといものではないか?

その野良仕事に打ち込んだお陰で、しめっぽかった気分も変わった。そして畑らしくもなってきた。
てなわけで、記念に一枚パチリ!
 
柳生 博さんはこんな方。  家訓話しはこちらにも。

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料理自慢、と言うよりも鍋自慢

2006年10月11日 | 「食」の彩り
というわけで、今回は料理自慢、と言うよりも鍋自慢を。
鍋の自慢と言っても、鍋物料理の自慢ではなく“鍋”そのものの自慢ですので、あしからず・・・

皆さんはダッチオーブンてご存知でしょうか?
近頃ではいろんなアウトドア関連のTV番組や雑誌でもよく目にすることが有るので、ご存知の方も多いのではと。

ダッチオーブン(以下、DOとします。)は19世紀のアメリカ開拓時代にカウボーイ達によって使われていて発展してきた鋳鉄製の鍋で、ローストチキンからパンまでバラエティに富んだ料理を作ることができます。もともとは、ヨーロッパで暖炉の料理に使われていた道具で、それをオランダ人がヨーロッパから持込み、広めた事からダッチ(オランダ人)オーブンと呼ばれるようになったんだとか。

一台で・煮る・焼く・炊く・燻す・蒸す・炒める・揚げると、マルチに使え「魔法の鉄鍋」と言われるDO!簡単にその特徴を上げると・・・
・鉄の厚さが 5 ~ 6mm と大変厚く、温度を一定に保ちながら「じっくり・まんべんなく」食材の芯まで加熱することができる。
・食材が持つ水分で材料を調理することができる(俗に言う無水料理)。野菜などのビタミンを失わずに調理できるのでとってもヘルシーです。
・密閉度が高いため、まるで圧力鍋のように調理することができる。料理が柔らかくふっくらと仕上がり、燃料を節約することもできます。
・DOの蓋に炭火などをのせることにより、蓋の上部からも加熱することができます。まるでオーブンで調理するように、食材が鍋全体から加熱されるわけです。

鋳鉄製なので少し手入れに手間がかかりますが、その分、使い込めば使い込むほどに全体が黒光りしてきて(黒光りするようになったDOのことをブラックポットとも言います) 、まるで生き物のように思え、愛着が増してきます。大切につきあえば、一生使える鍋なのです。

さてここからが料理、いや鍋自慢。
実際、DOで作る料理の場合、自分が料理するというよりもDOが勝手に作ってくれるという感じです。
下準備と簡単な味付けをして、あとはじっと待っていれば素材の旨味が生きた美味しい料理ができちゃいます。今までに我が家のDOくんが作ってくれた料理をいくつかご紹介。

まずはド~ン!とローストチキン。昨年のクリスマスに作ったのではないかと思います。


ピラフですね~。ご飯物も美味しく炊けちゃいます。


でもって、これはローストポークもどき。豚肉に適当に塩胡椒をして、野菜はそのまま放り込むだけ。見た目は地味ですが素材の旨味がよくわかる食べ方です。


今の時期ぴったりの芋煮。こちらの地方ではあまり見ない料理で、サイトで見つけて旨そうだったので作っちゃいました。山形地方ではこれを河原で家族揃って食べるのだとか。空の下で食べると美味しいんですよね~。


桜の木のチップで“さんまの薫製”。遊び半分で作ってみたら、これが思いのほか旨かった!
DOは薫製作りも得意です。


自家製マーマレードをベースにしての“スペアリブ煮込み”。DOでゆっくり時間をかけて煮込んだ料理は最高です。


外はカラッと、中はジューシー!カー○ルおじさんも真っ青のフライドチキンの出来上がり。


娘の友だち3人がやって来たとき作ったピザ。子供たちが好きな物を自由にトッピング。
これはたぶん、卵好きの子の作ではないかと・・・?


DOで楽しみながら料理を作る人のことを“ダッチャー”と言います。
「よし!じゃあ、俺も今日からダッチャーに!」と言う方はとりあえず、下のサイトなどを参考になさって下さい。今からの時期、屋外でのDO料理はとてもいいですよ~!
サイト1
サイト2
サイト3

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