風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

日本一周決行そして出発

2007-05-14 11:38:06 | 1996~97原付日本一周
1996年6月26日

朝から雨がザーザー降りで出発を延ばそうかとも思った。rain

しかし、荷造りはしてしまったし、家族に悟られたくなかったので、もう待てん!!とばかりに雨具に身を包み、出発することにした。

一刻も早く家を出たかった。
この日、家には妹がいた。
妹にはそれとなく決意を明かしていたので、驚きはしなかったが、しかし少し信じられない、という様子でもあった。

「なんだか宇宙飛行士みたいだね。」

確かに、ヘルメットをかぶって、腹には大きいカメラバッグ、背中にはリュックを身につけた上に雨具の姿。
妹には宇宙飛行士のように見えたのだろう(笑)

いよいよ出発だ。
それにしても出発初日が雨とは、お天道様は決して快く迎えてはくれてないな、と感じつつベンリイ号のエンジンをかける。
11:45。アイドリングの後、ついに家を離れる。

「フン、あばよ。しばらく帰ってくるまい。」

これが当時の自分の精一杯の反抗だった。

雨の中の走行は快適とは程遠い。
この日は茨城の水戸で一人暮らしをしていた友人宅に泊めてもらう予定だ。

まずは東京を抜けなくてはならない。
初めて通ったので、道がゴチャゴチャしていて、おまけに警察はウヨウヨいるし、気が気でない。
別に疚しいことをしたわけではないが、なんだか落ち着かない。

地図は見ているのだが、いまいち場所や距離感がつかめない。
迷いに迷って、やっとこさ茨城に通じる道、国道6号線に乗った。
大幅に時間を食ってしまった。
友達と会う時間が遅れてしまうなあ・・・

友人は社会人なので、彼の勤める会社に電話して、到着が遅れる事を伝える。
道が長く感じた。疲れも出てくる。何しろ尻が痛い。
結局水戸に到着したのは20:00くらいだった。
予定より2時間も遅れてしまった。申し訳ない気持ちである。

友人は快く待っていてくれた。ありがたいことだ。
到着の遅れを詫びて、久しぶりの再会を喜んだ。

この日の走行距離207Km

こうして日本一周の旅は始まった。