2月20日(火)
紫草(ムラサキ)
ムラサキ目 ムラサキ科 ムラサキ属 多年草
万葉集に詠まれるほど歴史が古くその根を紫紺(シコン)と言います。
紫紺は濃紫の染料のほか抗炎症や皮膚再生作用が高い事から
生薬として珍重されてきました。 成分は「シコニン」
培の歴史が長いにも関わらず栽培技術が未だ確率しないため
収穫率はわずか5%程度また冷涼な気候を好むため温暖化による
環境変化に伴い生育数が減少し絶滅危惧種lB類に指定される
貴重な植物です。
紫根(紫草の根)
染色すると紫色になりますが収穫した紫根は赤色に近い物となっています。
また絹を染めると濃紫色になりますが麻や木綿などは淡紫色になります。
多年草で初夏から夏にかけて白い花を咲かせます。
和名のムラサキの語源は
本種が群れて咲く事から「群ら咲き」とする説が一般的ですが図鑑等には
紫色の根が由来と説明する事もあります。
日本の北海道・本州・九州に分布し比較的冷たい山地の草原に自生します。
野生では自生地の環境悪化によって自生のものは非常に少なく絶滅危惧種に
になっています。 半日陰の排水の良い土地を好みます。
多年草の草本
根は太く乾燥すると暗紫色になります。
茎は直立し草丈は30∼80㎝程 上部は枝分かれ葉と共に斜め上向きに粗毛
が多い。葉は互生し葉柄はなく葉身は披針形で先端と基部は細くなっており
葉縁は全縁でやや並行するように少数の葉脈がある。
花期
初夏から夏にかけて(6∼8月)葉先の葉腋に付いた葉状の苞葉の間に
5弁の小さな花が咲きます。 果実は灰白色で4分果からなる
※ 近縁のセイヨウムラサキは繁殖力が強く茎は枝分かれして
花は小さいことでムラサキとは異なる。
2024.2.20 紫草(ムラサキ)
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