風のたより

電子計算機とは一極集中の現象が大であるが、その合間を縫って風の一頁を

選挙制度

2017-10-16 18:33:51 | 世評
今度の日曜日は衆議院議員の選挙とか。第48回とか。因みに第1回は明治23年(1890年)
7月1日に行われたとか。投票率は93.91%。選挙権は直接国税15円以上納税の満25歳以上の男性とか。全人口のおおよそ1%であったとか。被選挙権は士族か平民とか。小選挙区制度が大半であったとか

因みに第16回衆議院議員選挙は第1回普通選挙と言われ、納税額による制限選挙は撤廃され、25歳以上の成年男子による普通選挙が昭和3年(1928年)2月20日に行われた。この時は中選挙区制度であったとか。投票率は80.33%、前回比マイナス10.85%であったとか

因みに昭和21年(1946年)4月10日に行われた第22回総選挙は大日本帝国憲法下での最後の総選挙であったが、20歳以上の男女普通選挙制度を採用しての初の選挙となった。この時は制限連記投票の大選挙区制度であった。競馬で言えば、連番制度であったとか。有権者一人につき、二人又は三人に投票ができる制度であったとか。投票率は72.08%で前回比マイナス11.08%であったとか

新憲法、現在の憲法下での総選挙は、昭和22年(1947年)4月25日に行われた第23回総選挙からであった。衆議院の国会関係資料もこの時から記載されている。この時は中選挙区制の単記投票であった。投票率は67.95%、前回比マイナス4.13%であったとか

どうも、時々によって選挙制度は変わる。そしてそれを決めるのは議員であると。自分で自分の首をきめるんだな。日本国憲法43条には、両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。両議院の議員の定数は、法律でこれを定める。と。47条には、選挙区、投票の方法その他両議院の議員の選挙に関する事項は、法律でこれを定める。と

参っちゃうな。法律を作成するのが議員であり、その議員は選挙で選ばれると。田舎では一時期、適当な法律が無いなら、法律を作っちゃえと、そういう時代があったな。

議員とは民の代弁者であるか。現行の衆議院議員選挙制度ではどうであろうか

市町村議員の選挙は大方、定数以上立候補したら、一人を選ぶ。従って町村によっては数百人~数千人で議員に当選できる。熱烈な支持者がいれば、安定した支持者がいれば当選圏内に入れる。だから議員たちは後援会を作り、構成員の依頼を聞いているだけで、議員の継続を出来得る

市町村選挙の多くは、選挙区が大選挙区であり、行政単位が市町村であるのでそれが良かろうな。それか市町村が国家と同じように地区単位の小選挙区制度にするかだな

国家の衆議院議員選挙は、選挙区と比例区に分かれていると。選挙に立候補するには供託金がいる。選挙区では300万円、比例区では600万円であると。そして一定の票を獲得しなければ没収される。因みに町村議員選挙では供託金は不要である。誰でも立候補できる訳ではない。立候補するにはショバ代がいる

博打でも、管理している者は、ショバ代、場所代を徴収した。江戸時代には、朝廷は博徒に場所を提供して、寺銭で凌いだとか

一票の格差が裁判上に訴えられている。国家は憲法違反ではないかと。一人一人は平等ではないかと

選挙区は小選挙区制度で289区である。この区割りも議員が決める。衆議院の過半数は大抵、自民党である。この自分たちの区割りも自分たちで決める

比例区は176人の定数であると。そして比例区は政党だけだと。投票用紙には政党名を書く。無所属は立候補できないと。そして選挙区と比例区の重複立候補が出来ると。いわゆる、自分たちの敗者復活制度だな。救済措置だな

政党とは国家から政党交付金を頂けると。もちろん自分たちで決めた。政治活動には金がかかるから、政党として届出すると、交付金を与えると。因みに総務省HPの政党助成制度では平成22年国勢調査人口により算出すると約320億円であると

そして政党交付金には、細かな使途を定めていないと。議員とは、自分たちのことは、自分たちで決めていることに何の疑念も抱いていない。監査も良い加減であろうな

今回の総選挙は異例だな。民主党が割れた。割れたよりもコイケ私党に飲み込まれた。前っ原が委員長であったので、前っ原が共産党と共闘するのを嫌って、コイケ私党に呑まれちゃった。民主党も解散するわけでもなく、民主党として立候補者ゼロに、全員異議なしで賛成したと

信じられないな。コイケユリコは日本会議の構成員だったとか。思想的には石っ原、アベシンゾウ並の右派だな。民主党の左派を呑み込む訳はない。全部呑み込んだら私党でなくなっちゃうし、新鮮味は欠けてしまう

政治家とは尋常な人間ではないな。昔は腹芸の出来る男が結構いた。腹芸とは男のことだな。女には言わない。女は通常は化粧をしているから、腹芸をすることはない。政治家の演説は小生はほとんど聞かない。

総じて、ナショナル塾あがりは、演説がうまいと言うが。しかしテレビでやる党首討論は見る。先日テレビ朝日でやってるのを見た。コイケユリコは女だが、腹芸の出来る政治家だ。党首のなかでは、役者が一枚も二枚も上だな。道理で東京で驚異的な票を取ったか判ったな

あの口調で演説されたら、選挙民はいちころだな。何であんなに人気があるか、理解できたわ。森友の籠池泰典もそうだったが、あの口調だと投票してしまう民も出てくるな

立憲民主党を遅まきながら立ち上げたと。当然の流れであろうな。二軍だけあって、政治判断が鈍ぶい。コイケユリコと左派リベラルとは主張が正反対だな

各政党は色々政策を挙げている。コイズミジュンイチロウが言っていたが公約などどうでもいいんだな。政党にとっては、既成事実を積み重ねて、現状を維持して、変革するにしても少々だな。何より選挙民にとっては経済だな

アベシンゾウが円を湯水の如く刷って、円安にして、輸出企業は大もうけ、外国からの観光客も増加した。すべて円の価値が下がった結果である

経済さえやれば、選挙民の支持を受ける。消費税にしても徐々に上っていく。法人税率を下げて、消費税に財源を求める、あるいは原発にしても廃止するには年数がかかる。政策の違いはそれほど差がない。

後は、憲法観であろうな。選挙制度はどうも公平とは思われない。そのために為政者を憲法で縛らないと何をしでかすか分からない。憲法だけは、議員だけで勝手に改正できない。最後は民が決めるな