風のたより

電子計算機とは一極集中の現象が大であるが、その合間を縫って風の一頁を

総裁レース

2020-09-04 10:46:50 | 世評
これから始まる 大レース
ひしめきあって いななくは
天下のサラブレッド 四歳馬
今日はダービー めでたいな  

走れ走れ 走れコウタロー
本命穴馬 かきわけて
走れ走れ 走れコータロー
追いつき追いこせ ひっこぬけ

エーこのたび、公営ギャンブルを、どのように廃止するか、という問題につきまして、慎重に検討を重ねてまいりました結果・・・・

歌ったのはソルティー・シュガー。1970年のピット作であった。このメンバーの中に山本厚太郎がいた。そのコータローと公営ギャンブル廃止に取り組んでいた東京都知事の美濃部亮吉をもじった歌であった

公営賭博の廃止はならなかったが、博打は胴元が栄える。寺銭とはショバダイとも言われる。江戸時代は天皇皇族が寺銭で、幕府の統治が及ばない神社仏閣で賭博場を開き飢えを凌いだと

証券取引所も公営賭博と言えなくもない。安倍晋三が総理に返り咲いた時に日銀総裁もすぐさま変わって円をじゃぶじゃぶ刷り、国債を日銀にながした。国家が経営しているとも言える。中央競馬や地方競馬・競輪・競艇も公営の賭博場である

60年安保の時に、馬の名に「アンポハンタイ」と言う話題が持ち上がったが立ち消えた。あの騒動の中、いやあの運動の中、関西では、大阪ではデモ隊に石を売る者がいたと。大阪出身であった開高健なみの生命力、精力があるんだな。芥川賞受賞後に作品の横流しをやったが、文芸の世界では生き残った。繊細さを兼ねた男であった。あの頃は吉行淳之介と開高健の座談は面白かったな。

その座談では、世界各国を歩いたが遊郭は消えないな。そして博打も消えないだろうな。しかし、遊郭や博打を国家が胴元になるのは、奨励する意味があろう。国家管理の赤線は消えたが、それとともに青線も消えたかな。いや青は残ってるか。丁半博打はひっそりと個人でやるのが面白い。

矢崎泰久によると、丁半博打は、丁方と半方を揃えるのが難しいと。胴元、ツボ振りの腕だと。そうだな。丁や半ばかりでは博打にならないな。二つのサイコロの合計が偶数なら丁、奇数なら半だと。偶数+偶数=偶数、奇数+奇数=偶数、偶数+奇数=奇数と考えると偶数の確立が多いようであるが、奇数+偶数=奇数の4通りになると。従って確率は同じであると

高橋治も言っていたな。博打は一度はやってみれと。興奮するんだな。先日麻雀で検察庁を追われた者がいた。東京高検検事長の黒川弘務。賭け麻雀だけでなく、発端は安倍晋三内閣の閣議で定年延長に端緒を開いた。安倍晋三という男は、ジワリジワリと攻めてくるんだな。正面からでなく、見計らって攻めるんだな。姑息な男にピッタリだった。懐石で言えば「お凌ぎ」なんだな。主食が出なくて、いや主食の前に辞めちゃった。内閣の解釈で変えてくるんだな。これは手下の官房長官もそうだな。

安倍晋三は2006年9月に総理大臣になった。丁度一年で辞任した。美しい国から始まったが、潰瘍性大腸炎のために辞任した。戦後生まれの初めての総理であったが、その間松岡利勝農水大臣の議員宿舎での首つり自殺をした

政治家の自殺はあるんだな。1983年(昭和58年)に中川一郎、1998年(平成10年)に新井将敬、2007年(平成19年)に松岡利勝、2009年(平成21年)の中川昭一。政治家とはつらいものである。この世のことは墓場まで持って行かざるを得ない

先日の朝日新聞、かたえくぼで鹿児島・霧万邪郎、「住みたくない家」 安普請の二階建てーーー国民 と掲載されていた。うまいものだ。テレビのお笑い番組でも次の総理はと賑わっていたが、今は次の人事だな。もう菅義偉で決まりだな。競馬レースにもならない。身内でシャンシャンだな。こういうのは勝負の前の結果は、選挙の当選予想にも似ている。開票した途端に当確なんだな。予想屋が優秀なのか、事前調査で、出口調査で本音を言う有権者が素直なのか分からない

安倍晋三の再度の総理期間は7年8か月とか。菅義偉の官房長官と同じである。自民党幹事長は二階俊博が2016年8月に就任して現在まで継続している。圧巻なのは2019年9月の幹事長人事であった。安倍晋三、麻生太郎は岸田文雄を推挙したが、二階俊博、菅義偉に押しきられて、二階俊博幹事長の再任が実現した。この時に勝負あったであった。はいそれまでよだな。一巻の終わりだな

幹事長とは金庫番であり、人事権を持っている。政治家とは利害関係で動く。周旋屋、端的に言えば利権屋なんだな。口では国民とは言ってるが、国民など考えていない。国家のことを考えている。国家をどうするかだな。国民など国家形成の一地点なんだな。菅義偉は令和おじさんなどと親しみを得ているが、腹黒おじさんにぴったりだな。腹黒とか腹芸は政治家の世界では悪い言葉でなく賞賛に値する言葉であろうな。二階俊博が金庫番になり、菅義偉は官邸の人事を担った。官房長官とは総理大臣の手下、実務を担う。人事で自らの権勢を広める

土台、政治家を長くやればやるほど堅気の人からは遠くなる。政治とは一人一人の、個人の幸せを望むが、それは堅気の人の考えだな。永田町と言う「しま」では勝が善であるな。総裁などは縄張り争いなんだな。議員は落ちたらただの人なんだな

菅義偉は1987年に横浜市会議員になってから30年以上も政治家なんだな。安倍晋三も1991年に衆議院議員になって30年近くだな。そんなに長く国民の代表とは堅気の世界にとっては分からない。因みに総理大臣を辞任して日本の場合には、政治家を続けるんだな。考えられないな。安倍晋三しかり、駅前ノダと言われた野田佳彦、市民派と言われた菅直人、麻生太郎しかりだな。引退したのは鳩山由紀夫だけである。福田康夫や小泉純一郎は息子に地盤を引き継がせたので、継続と同じであろう

政治家の地盤とは、田舎にいけば因習や封建制が強いだろう。従って地盤を持たない者は都会が多いな。都会の方が余所者を受け入れやすい。昨今の選挙を見ると投票率は半分ちょっと。その半分の投票があれば当選できる。強固な支持者が2割もいれば、3割いれば充分当選できる

大派閥の細田派、麻生派、竹下派が合同で声明したと。二階俊博主導にはできないと。総理候補を持たない、持てない派閥が合同で会見である。二階の女が気にかかる、二貝の女が木にかかると、櫻だな

二階俊博との戦いは昨年の幹事長人事で流れが出来たな。その流れは金と人事をますます掌握していったな。流れに棹さす訳にはいかなかった。広辞苑によると、流れに掉さすとは、棹を使って流れを下るように、大勢のままに進む。誤って、時流に逆らう意に用いることがあると。認識不足であった。

安倍晋三が辞任表明して支持率が上がった。辞任表明して株価は下がった。菅義偉が総裁レースに躍り出たら、総理にしたい者の菅義偉の率が上がった。総裁レースでぶっちぎりになったら株価が上がった。支持率とか視聴率は分からないな。誰がどのようにやってるか分からない。まあ報道機関だからな。良い塩梅だな。世論調査の総理の支持率などは小生からは30%でも御の字であろうが、誰が総理になっても、総理だから支持する層はいるな

ジャーナリストがいた。ジャーナリストと言えども、記載する発表する媒体が無ければならない。今じゃジャーナリストと言うか情報屋なんだな。情報を持ってる者が重宝がられる。情報とは宣伝もあるんだな。情報とは誰に何を流すかだな。報道機関もスポンサーがいる。視聴者や読者よりもスポンサーが肝心だろうな。あるいは政治報道なら官邸に大いに気を使う

安倍晋三が再度総理になったら、アベノミクスだと。日銀は総裁が変わって、円をどんどん刷って円の価値を下げる。円安にしたんだな。円安なら輸出産業は利益を増大に出来る。外人も日本に訪れる。何せ、同じ円で2割も違ったからな。産業界は諸手を挙げて賛成だな。まさにアベノミクスだな。誰が命名したか

民進党が2017年に分裂した。当時の代表は前原誠司。前っ原は思想も一致でき、時の勢いがあった小池百合子に合流したかったんだろうな。両院議員総会を開いて代表の前原誠司に一任した。政治家とはどうして一任が好きなんだろうな。自民も二階俊博に一任、民進は前原誠司に一任。一任すれば事前に考えが分かって、流れちゃうのは想像できる。政府の諮問委員もそうだな、人事で結果は分かるんだな。政治家とは想像力が欠如している。「しま」に長くいると想像力などどうでも良いか。

一任で結果は想定できる。政治家とは想像できない。政治屋は想像できる。そこがいわゆる政治家と政治屋の違いかな。政治家は「しま」でも堅気の世界だと思ってるんだな。悲しいかな総理候補を出せない細田派、麻生派、竹下派は後の祭りだな。党員投票をやれという声があるが、菅義偉は党員投票をやっても今となっては勝てる。しかし二階俊博はそれを許さない。党員投票して勝てば、自分の力が弱くなるからだな

菅義偉としては、政治の空白をさせないとは言ってるが、国会議員の派閥での決定では一時となってします。後ろ盾の二階俊博が党員投票をさせないなら、自らで解散したいな。総理の変更の祝儀もあるし、支持率が上がってきた。菅義偉は政治の空白よりも政権の強化をしたいな。それが腹黒の菅義偉であろうな

話変わって民進党。前っ原誠司に一任して結果が想定できなかった。小池と合流することを知って枝野幸男は党を出た。こっちは後の祭りにならなかった。半官びいきの民に救われた。しかし見通しの悪さは端的だな。政治家のままだな。政治屋に進化出来ないな。国民にとっては、自らが無理なら、代理の政治家のまま長くやるのが理想である

総理大臣とは、さすがだなと思ったのは、菅直人がアメリカを訪問した。行の飛行機では女将さんは普通の和服だな。それがアメリカに着いて飛行機から降りる姿は見違えるほどの和服だな。官邸とは存在するな

女将さんで、岸田文雄。女将さんから、可哀想と。堅気の世界の言葉だな。あれでは「しま」では生き残れない

まあ戦い済んでだな。いやこれから「しま」にとっては大事な人事だな。人事とは階段であるな。一歩一歩であるな

菅義偉はかって野中広務のようになりたいと。野中広務は一時は飛ぶ鳥を落とす勢いであった。しかし階段の上り方だけ真似ている。京都の野中広務の政見、思いが月とスッポンだろうな。京都には前っ原誠司もいたな。前っ原誠司は階段から転げ落ちたが、菅義偉とは階段の登り方は野中広務、思想は前っ原誠司だな

永田町も変わったな。昔は札束の勝負。人事は添え物だな。二階俊博・菅義偉ラインはIRとGO TO トラブルの推進者だな。亜流とは追随である。松下電器が真似下電器と言われたが、二階俊博・菅義偉ラインは安倍晋三を超えるかも知れない。それには暫定政権の汚名返上を狙うだろうな。報道機関の役割は大きいな。それはすぐさま人事に現れる