モッコウバラの花の時期が、とうとう終わってしまいました。
いっぱい咲いて庭を彩ってくれた黄色と真っ白の花がひとつ残らず枯れ、今は花殻ばかりの茶色一色に。
残念な気持で見ていると、隣のエゴノキがモッコウバラの代わりのように香りを漂わせます。
「モッコウバラの次は、私の出番です」
そのエゴノキの足下には、見慣れたチチコグサが。
裏白チチコグサも、我が家の古くからの住人です。
おやっ、少し離れたところにハハコグサが。
今まで見たことがないけれど、どこから引っ越しをしてきたのでしょう。
チチコグサが呼び寄せたのでしょうか。
飾り気のないチチコグサと比べると、やはり華やかです。
「モッコウバラの次は私の出番」というエゴノキ。
「チチコグサだけでは変だから、私もこの庭の住人に加わります」というハハコグサ。
人の耳には聞こえないけれど、庭にある植物たちが自分たちの世界を、相談しながら創造しているようです。