久しぶりにお千代保稲荷に行きました。
お昼は稲荷の近くのお店で、名物の川魚の料理を食べようと思っていました。
稲荷まであと数分というところで信号待ちをしていると、目の前の電信柱に付けられた小さな看板が目に入りました。
“魚勝”・・・聞き覚えがありました。40年くらい前、両親がたびたび連れて行ってくれた川魚料理の店の名前だと記憶が蘇りました。
懐かしさが込上げ、急遽車を方向転換しその店を目指しました。途中、店構えを思い出そうとしましたが思い出せません。食事をした部屋の様子は微かに憶えがあります。
ナビを入れ目的地まで向かいます。5分程で着きました。
駐車場に車を止め、家の正面をじっくり眺め記憶の糸を辿ります。そういえば、こんな感じだったかしら。
次第に記憶が蘇り、まだ元気だった当時の両親の姿が懐かしく思い出されました。
そんな懐かしい思い出のある今日の料理が、どんな豪華な料理よりも最高に美味しかったのは言うまでもありません。
たまたま見つけた”魚勝”の看板を見落としていたら、ここに来ることは無かったでしょう。
偶然というより、目に見えない何かに動かされているのではないのだろうか、そんな風に思えてなりません。