落ちあゆの季節です。岐阜県にあるヤナに行ってみました。
ヤナは、子供の頃、この時期に両親が時々連れて行ってくれたことがあります。
ヤナにかかるアユを手で掬い上げ、その場で調理してもらうのが本来でしょうが、天然のアユがヤナにかかることは稀です。
注文すると、生け簀から取ってきたアユが提供されます。
前日来の雨でヤナが泥に埋まってしまったそうです。
この写真は帰る頃のものですが、到着したお昼頃は平日にもかかわらず満席でした。
調理されたものが出てくるのかと思いきや、櫛に挿され、口をパクパクさせた、まだ生きたアユがお皿に載って出てきました。自分で焼くスタイルです。
塩焼きが2本、魚田が1本、煮アユが1本、干物が1枚で、一人当たり計5本のアユ、それと最後にアユ雑炊が出てきます。大食漢の人には、他のコースもあるようですが、私はこれで十分でした。
久しぶりに、ヤナあゆ場でのアユ料理でした。
昔、行ったのは、小瀬の篝火荘というところだったと記憶しています。今は、関観光ホテルと名前が変わったそうで、昔の風情はもうなくなっているような気もします。
変わってしまった篝火荘を見るのも何だか少し淋しい気がして、いっそ別の所へと、今回はもう少し山奥まで行ってみました。
両親と一緒だった懐かしいひと時を思い出すと共に、久しぶりにヤナあゆの風情を楽しみました。