伊吹山へは昨年8月に2回行き、夏の花をたくさん見てきました。
今回は5月末から6月にしか見られ無いというグンナイフウロ(郡内ふうろ)を見るためにやってきました。
伊吹山のホームページにその都度、花の開花状況をアップされているようですが、花を確認するため山に登るのは1週間か10日に一度のようです。タイムラグがあり、リアルタイムの情報を得る事は難しいと思い、直接ドライブウエイ会社に2回ほど問い合わせをしましたがまだ開花の確認ができないとのことでした。
そんな中、思い切って9日に、運を天に任せ、一か八か(^o^)で出かけてみました。
ドライブウエイ途中の展望スポットにでましたが、雲が多く、写真のような展望は望めませんでした。
駐車場に車を止め、この西遊歩道を登っていきます。
遊歩道で、最初に出会った花はヒメウツギでした。
次はイブキハタザオ
一番多いのは、このウマノアシガタでした。
ヒメレンゲでしょうか
少し登ったところで、目当てのグンナイフウロと遭遇。思わず声が出ました。(^o^)
それにしても何と優しい色だこと。
夏には赤く染まり、伊吹山を支配してしまうほどのアカソは、今は新緑です。
オオマムシグサもあちこちで見かけました。
ツメクサかイワツメクサか。
2つ目のグンナイフウロはまだ蕾でした。
エゾノタチツボスミレ
北海道と伊吹山以北の本州に分布するという。
グンナイフウロ、3つ目を発見。こちらはやや色白です。それぞれ個性があります。
”みんな違ってみんないい”です。
クサタチバナもあちこちでよく見かけました。
4つ目のグンナイフウロ。こちらも色白。
5つめのグンナイフウロは薄紫でした。
イブキシモツケ
北方の山をを眺めるも霞んで今一つ。
伊吹山と言えばシモツケソウです。夏にはこの群落が一面赤く染まります。
シモツケソウの群落の中にもグンナイフウロがありました。今度は谷側を向いて後姿を見せてくれました。
伊吹山の象徴、石灰岩です。
イブキガラシ
山頂付近にヒメオドリコソウの群落がありました。
※ヒメオドリコソウでは無くオドリコソウの誤りでした。(山小屋さんありがとうございました。)
山頂の茶店
この茶店はドライブウエイが出来て間もなく建てられたそうです。
ドライブウエイは4年の歳月をかけて昭和40年に開通しましたからこの茶店も、もう50年以上経っているわけです。私も開通直後に、まだ若かった両親と一緒に来たことがあり、感慨深いものを感じます。
茶店の店主から建設時の話を聞くことができました。
柱は使わなくなった電柱の真ん中部分を利用していること、建材を運ぶのに、ヘリコプターを各務原飛行場から4回運んだということ、電気は最初は空中に電線を架設したが、積雪のため電線が太く大きな円筒形に丸まり下がってしまうことで現在は地下に埋設してあること、など興味深い話を聞きました。
伊吹山の積雪量は世界一の記録があるそうです。
茶店の横に寺があり、御朱印もいただけるようです。
伊吹山は日本武尊と松尾芭蕉ゆかりの山です。
中央は養老山地。
コバノミミナグサもたくさん見ました。
茶店の荷物を運ぶモノレール
下りは、距離は短いものの階段が多い中央コースを降りてきました。
午後3時半、駐車場の車は大分少なくなっています。
鹿が荒らした跡のようです。
食害防止柵が設置されています。
食害が年々増加しているようです。
ドライブウエイの途中、数か所でカメラマンの姿を見ました。
深い谷に大鷲が現れるようです。
ドライブウエイの両側、昨年夏はたしかクサギ一色でしたが、今の時期はヒメウツギでした。
ドライブウエイ脇には猿も。
夏とはまた違った、今の時期特有の伊吹山を堪能しました。
特に、恋い焦がれていたグンナイフウロに会うことができ、思い切って出かけた甲斐がありました。
刻々と変わっていく花や自然の、その時々の姿を逃さず見ることが出来たらどんなによいでしょうか。