先日の茶道教室の床の間に飾られた花です。
この季節には、毎回、殆ど椿が活けられます。
一口に椿といっても、季節によっていろんな種類があります。
12月、1月、2月、そして3月の椿、と。
黄色の花は、山茱萸、ダンコウバイ、アブラチャンのいずれかでしょうか。
そしてもう一つは、ピンクの、その名の通り初々しい”乙女椿”です。
この乙女椿には、懐かしい思い出があります。
私の母が、椿の中でも特に好きだったものです。
八重の花びらが中心まであり、他の椿には見える蕊が見えません。
今はもういない母の姿が蘇り、懐かしい気持ちになりました。
母がかねがね勧めてくれていた茶道を、昨年、ふと思い付きで数十年ぶりに再び始めました。
今では、母の姿こそ見ることは出来ませんが、こうしていつでも傍にいてくれるのです。