我が家から比較的近いところに東山荘があります。
随分前から名前は聞いていましたが、行ったことはありませんでした。
先日たまたま、行く機会がありました。
3600坪の広大な敷地に、建物(160坪)を中心に、広場と露地を配し、自然の地形と樹林を利用し、渓谷と大滝、園路をめぐらした自然回遊式の、大正末期に建てられた林泉庭園です。
名古屋の綿布商が別荘として建てたものが、昭和11年名古屋市に遺贈された、茶道の好みが生かされた庭園と建物です。
時間が無く庭園の写真は撮りそびれ、正門周りだけになりました。
古い利休梅の木が、たくさんの花を付けています。
毎年どこで初めて見ることになるか、と楽しみにしているミツ葉ツツジは、今年は東山荘で見ることになりました。
訪ねるきっかけになったのは、嵯峨御流の活花展です。
榊とユリがアレンジされた活花。花器、花台も稀有な年代物のようです。
書院は桜をテーマにした空間でした。
珍しい黄色の桜、御衣黄(ぎょいこう)です。
こちらは大島桜
2回座敷は椿と柳の2種。花入れも珍しいものが多く、趣向を凝らした展示になっています。
こちらの部屋は、ガーベラと花入れが特徴でした。
活花の世界は、それこそ16歳の時から数年習ったことはあるものの、今ではもう全く無縁の世界と思っていました。
たまたまいただいた案内状のお蔭で、こうして昔少し縁のあった世界を再び垣間見る機会を得ました。
生け花の世界と東山荘・・・縁あってこその出会いでした。