夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

予感

2006-11-26 | や・ら・わ行

包み込むように押し寄せ
飲み込む雲
青紫色の廃棄煙がたなびく
確実に動き始め 混ざり合い
空を消していく
ちいさな 小さな飛行機と
スリガラス色の三日月
黒いカラスが
並行に弧を描き
窓から遠ざかる空には 戯れる子羊たち
走り出す準備は出来てるつもり。
さて


明日は どっちだ?


tiny blue

2006-11-25 | た行

どんなに スペシャルな カメラでも
こんな 広いひろい アオ を
切り抜くことは 叶わないから

だから
この身に 全てを 焼き付けたいんだ

想い出の あの日の 蒼 を 求めて。



高校の修学旅行で見た、あの深い深い 沖縄のアオ。
いつか
捕まえてみたいな。


Heat Beat

2006-11-25 | は行

両手で形作るファインダーから
見えた未来
追い詰められた頭に住むのは
あなたじゃない
助けなんていらないよ
“がむしゃら”という快楽は
麻薬のリズム
手持ちの札が根性と意地だけだとしても
結構役に立つんだな これが
足掻き続けた者だけが手にする称号プライド
ちょいと遅めのエンジン フル回転
残されたのはあと6時間


自分次第の結末だなんて
かなり わくわくするじゃない?


心、満ちて

2006-11-25 | か行

このイメージは
文字にしたとたん
その場に縛られてしまう
焦って傷つけないように
自身の周りに そっと配置して
ゆったりと回り始める想いは
使うべき時に 使うべき形で
目の前に止まるから
時間をかけて あたためて
言葉は人を包むためにある
球を成す前に取り出さないで
伝えたいその瞬間まで
この胸でちゃんと守ってあげて


変わらないモノ

2006-11-24 | か行

いつの間にか こんなに心冷えて
困ったな
せめて 唯1つ想う事だけが
最後の砦でありますように
醒めきれない頭で願う

誰か この子に鎧を下さい
我が身を守る事の出来る力を
外界の全ての刺激を遮断する
頑丈な鎧を下さい
誰かを守る事の出来る力を

黙々と負荷に耐えて
目的へと足を運ぶしかないとしても
それでもまだ
何かを生み出すと


信じる


ひとりごと

2006-11-24 | は行

心持ち 明るくなる気がする空を見やり
数式と理論と眠気に 片足突っ込んだ僕は
乾いた目こすりながら 布団に入る AM3:45
着地したのは 綿雲の上
落っこちる前に 眠ってしまおう
白い壁に留めた 空の切り抜きが
ちりんと 一度 風を通した

今日が終われば 早々に君に会いに行こう
忘れないうちに 言っておこう
ごちゃ混ぜになる前に とりあえず 君を見つけに行こう


The One

2006-11-24 | さ行

はじめまして と言った瞬間を 思い出してた
目を 逸らせなかった
その唇が 微笑へと形変えるのを 見てた
僕の名前を紡ぎ出すのを 見てた


助けて と 呪文のように繰り返してる
そのたびに君の手が
しっかりと僕を引き上げるんだ
暗闇が纏わり付くたびに
大丈夫 と 魔法を掛けるんだ


胸に宿る 1つの光
君という 希望
永遠の名の下に閉じ込められたとしても
高らかに 時を刻め
揺るがないもの
絶対的という存在
消し去る事の出来ない道は
1つ
強く握り締める 想いは



1つ


星屑庭園

2006-11-23 | は行

真夜中の噴水は
地上から天空へと 銀糸をつむぎだす
乳白色のひかりで 君のドレスを仕立てよう
色とりどりのキスで 飾ればいい
一等星を ひとみに浮かべて
つま先立ちの ワルツを踊ろう
その指の一振りでえがく 五線譜は 未完のまま
永遠を ささやき続ける
背後で星が 合図してる
この手を はなさないように と
2人をつなぐ糸は あまりにも細すぎるから
今宵 いとしさで この庭園を埋めつくす


月明かりをうけて
君はもっと きれいになる


睡蓮

2006-11-23 | さ行

僕の周りに見えるものは真実ではないのだと
若々しいキャンバスに向かい続け
求めるものは 最期まで 変わらなかった
水の中 風の音 空の色 光と影
ひかりと時間 ひかりと命
狂おしいほど溢れ出る   この やさしさ


僕は佇み 太陽は高く昇り やがて沈みゆく
与えられる世界は 段々と細くなるだろう
案の定 陽を背に立つ君の顔は よく見えない
時が過ぎると共に 水面を白い靄が覆う
とうとう    夜が来る・・・


───だけど   どんな眼鏡でも見ることのない世界は
絶望だろうか
紫も水色も赤も全て 溶けてしまえ
本質だけが 生まれる
ほんとうだけが ひかりを生み出す


風はいつも 僕を拾いあげる
君はいつも 丘の上で微笑む
僕はいつも ただ一人ここに居る
僕はいつも
・・・いつも ひとりだ


今でも ありありと思い浮かべることができる
混沌とした池に咲く 鮮やかな花
静かに凛と生きる 小さな花
それだけが ひかりを放っている───



                                                                   Dedicated to C.Monet