身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

都市に住む現代人であっても地球への敬意を大切に。 松田 照之

花博は自然環境を壊して行なわれます(その1)

2023年05月25日 21時19分04秒 | 新カテゴリー:2.横浜・神奈川の里山型自然について

2027年に「国際園芸博覧会」通称「花博」が横浜市で行なわれるということで、いつの間にか桜木町駅前にPR花壇が作られていました。

花博の会場の開発工事は現在進行中ですが、自然環境が破壊されるということで問題視され、反対運動も起こっています。桜並木の桜は一部移植されることになったそうですが・・・

開場予定地は、瀬谷区にある上瀬谷米軍通信基地跡地。返還後の土地利用として横浜市が花博開場として利用することとにしました。

ですが、米軍跡地はほんの一部で、大部分は畑や水田となっています。清流もあり森林や草原もあり、色々な野生動植物が生息・生育してます。こうしたことから、環境省より「生物多様性保全上重要な里地里山500選」にも選定された土地に含まれています。

2010年に愛知県でCOP10(第10回 生物多様性条約締結国会議)が開催され、その時に里山が大きな話題となりました。私たち日本人は古来より水路や池、田んぼや畑、雑木林や茅場など、原生自然を「里」と呼ばれる人が暮らしていくのに好ましい形の自然環境に作り変えて生活してきましたが、このような生活様式こそ自然と共存し、地球環境に優しく、なおかつ持続可能なライフスタイルだといううことで、見直されたのです。

「生物多様性保全上重要な里地里山」もこうした一連の動きの中で選定されたもので、このような自然環境を大事にしていきましょう。保全していきましょう。との意味が込められたもののはずです。

横浜での花博計画は、同様に横浜市で計画されていたカジノと結び合わせて考えられていたと聞いていました。だからカジノ計画がストップすれば花博計画もストップすると思っていたのですが、そうはなっていません。

桜木町駅前のPR花壇には「花博開催まで、あと○○○日」と表示されていますが、私には

「上瀬谷米軍跡地の『生物多様性保全上重要な里地里山』環境の滅亡まで、あと○○○日」

に見えて仕方がありません。

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