身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

2018年8月11日、岸根公園の夜の自然探検

2018年08月12日 10時08分26秒 | 1-1.菊名エコクラブの町なか自然教室
夜の自然探検は、篠原園地で長年続けてしましたが、岸根公園では初めての企画です。
元々先週の8月3日(金)に予定していましたが急に夕立が降ってきたため、天気予報で台風の様子を見ながら11日に行なうことにしたものです。

急な予定変更でお知らせの期間が短かったにも関わらず、2家族5名の方たちが参加してくださいました。
集合場所お篠原池には、上空を何匹も何かが飛んでいます。コウモリです。
このコウモリの名はアブラコウモリ。大木の洞のほか、昔は屋根裏や戸袋に棲みつくことも少なくなかったため、イエコウモリの別名があります。


岸根公園内、篠原池の上空を飛び交うアブラコウモリ。何匹も飛んでいました。


大きさはアゲハチョウくらいしかありません。
夜行性の動物には、夜でも目がよく見えるように目を発達させたものもいますが、このイエコウモリは耳を発達させました。
私たち人間には聞こえませんが、超音波の声で鳴き、はね返ってきたきた自分の声を耳でキャッチして、エサとなる昆虫などの位置を確かめ捕えて食べます。
アブラコウモリの別名はイエコウモリ、昔は家屋の屋根裏や戸袋などにも棲みついていたそうです。
野生動物にはダニなどの寄生生物や病原体が付いていることが多いので、もし捕獲する機会があっても、このように素手ではさわらないでください!

岸根公園内、ひょうたん原っぱに向かって進んで行きます。
セミの幼虫が木を登っているのを発見しました。
木の高い方へとどんどん登って行ってしまったため、他に木の低いところで羽化をしようとするセミを探しました。
ですが、他ではなかなかセミの幼虫を発見できず、セミの羽化する様子を観察することは、残念ながらできませんでした。


岸根公園で初の夜の自然探検の様子

岸根公園は、ドングリの木の種類は多いのですが、落ち葉が積もっていない、下草がないなど、森としてはあまり良い環境ではありません。
もし森の中に、ある程度のの広さで下草や落ち葉の積もった場所があれば、もう少し色々な生きものたちが見られるかもしれません。

前日行なった綱島公園の夜の自然探検では、参加者0でしたが、私一人で決行しました。
この活動では、森の木の幹にヤモリ、カブトムシ、コクワガタ、シデムシの仲間などを見つけることができました。
綱島の活動は、また後日報告します。

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