-アラジンストーブ メンテナンスと販売- 暮しの道具とストーヴ『KEM-G』

芯上下式石油ストーブのメンテナンスと在庫ストーブのご紹介などなど
(石油機器技術管理士の資格を取得しています)

#0134 シリーズ#38のシャフト取り外しに挑戦の巻

2018年03月11日 | 日記
今回はちょっとマニアックな話です。


東京都のFさんから、#38のシャフト(芯を上げ下げするツマミと歯車をつなぐ棒)を

不注意で曲げてしまったのでパーツを分けて欲しいというお話をいただきました。


過去に#39のシャフト交換は経験はあるのですが、

#38のシャフトの取り外しは未経験でした。



というわけで、#38のシャフトの取り外しに挑戦してみました。





対震消火装置を取り外してみると、その姿は#16から#37までのものと同じです。




真上から見ると、こんな感じ。




シャフトの最先端には、歯車とナットの2つが取り付けられています。



このナット、かなり強い力で締めてあるようでビクともしません。


さらに悪いことに、このナットは#16から#37までのものとサイズが違うため

今まで使っていたメガネレンチが役に立ちません。



悪戦苦闘の末、歯車を少し痛めてしまいましたが、なんとか取り外しに成功。




先端にはナット用のネジ溝と歯車用のネジ溝の2つが刻まれています。






どうやら部品を傷めずに分解するには、

先ずはナットのサイズに合ったレンチが必要なようです。


そして歯車の金属も少し柔らかいので、ペンチで強く挟むとガリガリに。

こうならないような工夫も必要です。



#38のシャフトの取り外しは、思っていたよりかなりレベルの高い作業。



いい勉強になりました。





さて、Fさん。

今回取り外したシャフトは、歯車を取り外す際に先端のネジ溝を傷めてしまったので、

お譲りできない状態になってしまいました。


その為、もう一台ある在庫から取り外すことを考えていますが、

必要な道具を手に入れてからにしたいと思います。

ちょっと時間がかかってしまうかもしれません。








3月3日の桐生骨董市。

私の区画の中に植わっている梅の木に咲き始めた小さな花。

もう春です。