何枚撮っても同じ。
撮るものが同じでも今はモミジ。
今年は結局遠出もしなかったから森林の長谷池畔のモミジは撮っていない。
やっと須磨のモミジだけは撮った。
イロハモミジ(いろは紅葉) ムクロジ(←カエデ)科カエデ属 Acer palmatum
(2024.12.06 須磨離宮公園)
☆
「このたびは幣も取りあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに」
小倉百人一首に収録されている菅原道真の歌(24番)
訳は「今回の旅は急なことでしたので幣の用意も出来ませんでした。
手向山の紅葉を神のお心のままにお受け下さい。」と言う訳に
生意気だった高校時代、散々悪口を言ったことを今も想起する。
モミジ・手向山(ヤマモミジ系)カエデ科カエデ属 Acer palmatum var. matsumurae 'ornatum'
紅枝垂、羽衣の別名を持つヤマモミジ系の園芸種
(2024.12.19 大阪・安居寺近く)
☆
【再掲 モミジのメカニズム 聞き語りを補筆】
まずは葉の構造から紐解くと、葉は葉柄で茎と繋がっている。
葉には根からの水分や養分、光合成で出来た澱粉を通す通路、葉脈がある。
前者は葉の表面にあり木部(もくぶ)と呼ばれ、後者は篩部(しぶ)と呼ばれている。
秋になって気温が下がると、葉柄と茎との基部に離層と呼ばれる細胞の層が出来る。
その結果、先ず篩部の通路が切れて遮断され、作られたでんぷんは葉に貯まったままになる。
でんぷんは分解されて糖になる一方、葉の葉緑素は老化してアミノ酸に分解され葉を彩る色素が合成される。
この時の気温差や日照時間によって、合成されたでんぷん量やクロロフィルの分解の程度が異なると
合成される色素が違ってくることになる。
合成されたアントシアンは鮮紅色、フロバフェンは茶色に葉を彩ることになる。
ただ黄葉は、色素の合成による発色ではなくて、
もともと葉の中の葉緑体では吸収できない光を吸収して光合成する
カロチノイド(黄色の色素)が、クロロフィル(緑色の色素)が、分解の結果緑を失うことで黄色く発色する。
やがて離層に細胞膜を溶かすセルラーゼ、ぺクチナーゼのような酵素が出来て木部の通路をも切断する。
この結果、根からの水分補給も絶たれて落葉することになる。
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