HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

シナヒイラギモチ(ヒイラギモチ 支那柊黐)2024-2

2024-12-25 | 冬 樹木 果実・葉

シナヒイラギモチ(支那柊黐)、ヤバネヒイラギモチ (矢羽柊黐)、シナヒイラギ(支那柊)、
ヒイラギモドキ(柊擬)、ヒイラギモチ(柊黐)、キッコウバモチ(亀甲葉黐)、チャイニーズ ホーリー、クリスマス ホーリー、英名ではChinese holly、horned holly 
みんな一つの植物を指しているのか??と思えるほどに幾つもの名を持っているのだけれど
様々な呼び名で親しまれている…などと説明されるといい加減にしてほしいなぁ~と思ってしまう。
セイヨウヒイラギ(西洋柊、Ilex aquifolium)、アメリカヒイラギ(Ilex opaca)も同じようにヒイラギモチと呼ばれるし、英名では、European holly,English hollyと書かれている。
ところで何でもありの日本ではそれらすべてをクリスマス・ホーリーと名付けて流通している。

何でもありの日本人はうっかり(しっかり)その違いまでも誤認?して
クリスマスイヴにはこの赤い実が似合うのよねぇ、などと得意がっている。

 

 



 
 シナヒイラギモチ(支那柊黐 ヒイラギモチ)モチノキ科モチノキ属  Ilex cornuta
 (2024.12.24 太寺)

▼ 葉の違いは幾つか紹介されている。ただ若い木の枝や、下部の葉、古木の葉などでは違いも出る。▼
 
▲ ヒイラギモチの葉 同じ場所のもので、上の画像のヒイラギモチの葉はほぼ棘の無い古木のもの ▲
 
▲ セイヨウヒイラギモチ㊧とアメリカヒイラギモチ㊨の葉 ▲

【セイヨウヒイラギモチ 余談】
葉の形はヒイラギと似ているからと、ヒイラギの名前が付けられていてややこしい。
葉のサイズはセイヨウヒイラギの方がやや大きい。
葉はヒイラギ同様に革質で艶があり、若い葉では棘があるが老木になると棘のない葉が多くなる。
このことはヒイラギでも現れる現象の一つだ。
セイヨウヒイラギの葉は互生。
アメリカでは(もちろん日本でも)、このセイヨウヒイラギが育ちにくかった?のだろう
アメリカヒイラギが今では「クリスマス・ホーリー」として流通している。
日本ではと言えば、そのいずれもよりヒイラギモチ(シナヒイラギモチ)の植栽の方が盛んで
今では殆どがそれを「クリスマス・ホーリー」と呼んで飾り付けに利用している始末。
何でもありの日本ではここまで進むと、本来のクリスマスの意味もどこかに置き忘れ去られているようだし
一週間後に控える新年を祝う行事の前哨戦?のように浮かれているのが現実。
それも時代の流れですね…と鷹揚さが大事な?時代になって来ている。
余談の余談だけれどもう一つ。
ここで言う「ホーリー」は holly(hɑ́li)、つまりは 「モチノキ」モチノキ属(学名「Ilex」)の意味であり
ホーリーナイト(聖夜)のholy(hóuli/聖なる)とは発音も意味も違っているそうだから、カタカナ表記もややこしい。
何でもありの日本人はうっかり(しっかり)その違いまでも誤認?して
クリスマスイヴにはこの赤い実が似合うのよねぇ、などと得意がっている。

 
▲ セイヨウヒイラギ 春の花と秋の果実 ▲

------------------------- 以下に過去ログへのリンクを設定(項目をクリック)---------------------------
ヒイラギモチ2024-1 アメリカヒイラギ ヒイラギ ヒイラギモクセイ ヒイラギナンテン

冬芽・葉痕2022-2023  ブログ記事一覧-HAYASHI-NO-KO (goo.ne.jp)



コメントを投稿