HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

イヌコハコベ

2015-03-13 | 緑色系

ここは新幹線西明石駅の高架下。
かつては田んぼが広がっていた場所。
家が建ち並んで雑然としている。
駅前広場とは反対に、区画が整理されたわけでは無いからだろう。

オオキバナカタバミがズラリと並んでいる。
その間にイヌコハコベ。


ハコベが混じっている。
場所を占拠されてしまったような、肩身の狭い思いをしながら広がっている。











(2015.03.12 西明石)


日当たりの良い場所に育つイヌコハコベには
萼片基部に赤紫の紋が入る事がある。


果実を結ぶと果柄は上向きに伸び、
種子を落とす頃には萼の基部から折れてしまうものが多い。

イヌコハコベには花弁が無い。
だから閉鎖花のように見えるけれど、閉鎖花とは言わないようだ。





(2015.02.25 船上)


雑草畑に出て来た。







(2015.02.19 林)


雪が舞う日に撮ったけれど、コントラストのない画像ばかり。

それでもいつの間にか抜き取られている事の多い草だから…と、画像だけは上げた。
ただ、肝心の「花弁は無いけれど、雄しべと雌しべは備わっている」という部分がわかりにくい。
だから結局は撮り直すことになる。

たまたま広がっている場所だから撮り直すことも出来る。


これだけ広がっていても、緑ばかり。
赤紫の茎や葉を見ていると、繁縷の白い花を想像するけれど、どれが花??である。

これが花、である。

受粉が終わって膨らんだ子房が目立つ。
右上には残った雄しべも見えているし、
左下には緑色の果実の先に柱頭が見える。
外側の明瞭な5枚の萼片と子房の間には薄い膜のようなものが見える。





受粉が完了し、膨らんだ子房部分を萼片が包み込むのだが、
画像では子房の周りに白く薄いものが見える。
これが子房を包み、その全体を萼片が包み込むのだろうか。







種子をこぼした果実も幾つか残っている。



【一部の画像を削除して差し替えた。】
(2015.02.13・14
 田町)

乾いた土の中に、点々と雑草の芽生え。

身近に広がっているから、あちこち探し回らなくてもしゃがみ込めば済む。
ハコベが畑に広がっている頃には、イヌコハコベもどこかに広がる。

今日はカスマグサの芽生えを撮っていて見つけた。
花も咲いていた。




花は咲いている。
雄しべも雌しべも揃っている。
花弁がないから目立たないだけだ。

(2015.02.12 林)


ハコベが咲いていた。

だからどこかでイヌコハコベも咲いているだろう…。

いつもその程度の思いしか無い。
枯れ野に僅かな緑の草むらを作っている。


春に咲くイヌコハコベとは違った雰囲気。
花弁は無いけれど萼片がほぼ平開する春の花とは違って、閉鎖花??

イヌコハコベに花弁は無いが、裂けた果皮が花弁のように見える。

萼片、花(果)柄には毛が目立つ。





果実が熟すと果皮が裂けて種子が覗く。



イヌコハコベ(犬小繁縷) ナデシコ科ハコベ属 Stellaria pallida
(2015.01.31 船上町)


春のイヌコハコベ 雌しべの花柱は3裂、子房の周囲に雄しべ?
花には花弁は無く、花弁に見える緑は萼片。
冬に撮った画像とは違って、こちらの花の萼片、果柄には殆ど毛は見えない。
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春のイヌコハコベ



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