いま、夏である
暑ければ、扇風機をクーラーへ
そもそも、「28度」という数字はどこから出てきたのか。
政府広報によれば、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」(通称・ビル管理法)及び「労働安全衛生法の事務所衛生基準規則」で定められた室温の範囲が17度から28度とある。
建築環境学を専門とする早稲田大学理工学術院の田辺教授によれば、66年の厚生科学研究「ビルディングの環境衛生基準に関する研究」(小林陽太郎)だ。この研究の中で根拠とされ引用された研究はさらに古く、戦前から60年前後にかけてのもの。ここに、許容限度の上限として28度という数字が登場する。ヒートアイランドなどという言葉も一般的ではなく、オフィスにはまだパソコンもない時代だ。
「この範囲内におさめなければ、健康的かつ衛生的な状態だとは言えない、という法律としての上限です。決して推奨する値ではない、と書いてあるんです」(田辺教授)
それがいつの間にか、いちばん上の数字だけが抜き取られ、広められたという。
さらに勘違いされがちなのが、空調の設定温度を28度にすればよいという思い込みだ。本来は、室温を28度に、の意味である。
その中には空調の種類によって、温度の測定の仕方は異なる。壁のセンサーで計測するもの、空調機に戻ってきた空気の温度を計測するもの。空調はその温度を設定に近づけるように動くため、実際に人がいる地点の温度とずれることがままある。外からの熱を受ければ天井や壁の温度は上がるため、最上階、窓際など室内の場所によっても体感温度にムラが出る。
決して推奨する値ではない、と書いてあるんです」(田辺教授)
それがいつの間にか、いちばん上の数字だけが抜き取られ、広められたという。
さらに勘違いされがちなのが、空調の設定温度を28度にすればよいという思い込みだ。本来は、室温を28度に、の意味である。空調の種類によって、温度の測定の仕方は異なる。壁のセンサーで計測するもの、空調機に戻ってきた空気の温度を計測するもの。空調はその温度を設定に近づけるように動くため、実際に人がいる地点の温度とずれることがままある。外からの熱を受ければ天井や壁の温度は上がるため、最上階、窓際など室内の場所によっても体感温度にムラが出る。
「室温として一般的なオフィスで推奨されるのは26度。画一的な28度には僕はずっと反対しています」と田辺教授。
省エネで快適に過ごすという観点から、田辺教授は、空調よりも照明による節電効果を挙げる。日本のオフィスでは机の明るさは750ルクスご必要とされているが、これをLEDにすれば、電気の消費量が下がる
こんなことを書いていても、我が家の設定温度は27度だ
暑ければ、扇風機をクーラーへ
そもそも、「28度」という数字はどこから出てきたのか。
政府広報によれば、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」(通称・ビル管理法)及び「労働安全衛生法の事務所衛生基準規則」で定められた室温の範囲が17度から28度とある。
建築環境学を専門とする早稲田大学理工学術院の田辺教授によれば、66年の厚生科学研究「ビルディングの環境衛生基準に関する研究」(小林陽太郎)だ。この研究の中で根拠とされ引用された研究はさらに古く、戦前から60年前後にかけてのもの。ここに、許容限度の上限として28度という数字が登場する。ヒートアイランドなどという言葉も一般的ではなく、オフィスにはまだパソコンもない時代だ。
「この範囲内におさめなければ、健康的かつ衛生的な状態だとは言えない、という法律としての上限です。決して推奨する値ではない、と書いてあるんです」(田辺教授)
それがいつの間にか、いちばん上の数字だけが抜き取られ、広められたという。
さらに勘違いされがちなのが、空調の設定温度を28度にすればよいという思い込みだ。本来は、室温を28度に、の意味である。
その中には空調の種類によって、温度の測定の仕方は異なる。壁のセンサーで計測するもの、空調機に戻ってきた空気の温度を計測するもの。空調はその温度を設定に近づけるように動くため、実際に人がいる地点の温度とずれることがままある。外からの熱を受ければ天井や壁の温度は上がるため、最上階、窓際など室内の場所によっても体感温度にムラが出る。
決して推奨する値ではない、と書いてあるんです」(田辺教授)
それがいつの間にか、いちばん上の数字だけが抜き取られ、広められたという。
さらに勘違いされがちなのが、空調の設定温度を28度にすればよいという思い込みだ。本来は、室温を28度に、の意味である。空調の種類によって、温度の測定の仕方は異なる。壁のセンサーで計測するもの、空調機に戻ってきた空気の温度を計測するもの。空調はその温度を設定に近づけるように動くため、実際に人がいる地点の温度とずれることがままある。外からの熱を受ければ天井や壁の温度は上がるため、最上階、窓際など室内の場所によっても体感温度にムラが出る。
「室温として一般的なオフィスで推奨されるのは26度。画一的な28度には僕はずっと反対しています」と田辺教授。
省エネで快適に過ごすという観点から、田辺教授は、空調よりも照明による節電効果を挙げる。日本のオフィスでは机の明るさは750ルクスご必要とされているが、これをLEDにすれば、電気の消費量が下がる
こんなことを書いていても、我が家の設定温度は27度だ