Bridge House Recordsといえば"Mods Mayday '79"である。
四半世紀前の事、「モッズきわめつけ」というウッドストック・レコードの広告に心を躍らせ、西新宿へ。
購入後、ロック好きの友人宅で早速に聴いた。
モッズはリズメンブルースだと思ったが、針を落としてみてガッカリ。
ドクター・フィールグッドみたいなのが勢ぞろいと思っていたが全然違った。
どのバンドも強力なR&B風味がなく、The Jamの亜流というか、何より演奏が下手クソ。
友人には「何これ?お前いつからこんな趣味になったの?」と笑われる始末。
以後、「こいつらのどこがモッズなのか?どこがええのか?」と疑問に思いながら、かなり無理をして聴いたアルバムである。
ところで、このLPは5バンドくらいのライブ演奏が収録されているのだが、それよりもバンド入れ替え時に薄っすらと聞こえてくるBGMの方がロックンロールでずっとカッコいいのである。
今から10年以上前に、イングランドの片田舎にあるモッズ/パンクの振興レーベル、Detour Recordsの事務所を訪れた際に、「あのLPの曲間のBGMは一体誰の曲なのか」と訊ねたところ、一枚のレコードを薦めてくれた。"Warm Jets"というバンドの"Sticky Jack"という"Bridge House Records"からリリースされたもので、まさにあのBGMで鳴らされていた中の1曲だったのである。
「あのバンド入れ替え時のBGMは、"Bridge House Records"のリリースの一連ではないか?」
そんな推測が突然に頭をよぎり、その他のBGM音源の解明をしている。今のところ、"Warm Jets"の他、The Tickets、Zorroというバンドによる3曲が確定し、絶頂。
残りの楽曲ハンティング、そして当時の手書きジャケット7インチレコードの世界に燃えている。