60年代に発表されたステレオ盤の歌と演奏が左右に完全分離した音像には昔から馴染めず。
・歌と演奏が左右完全分離されたダメ・ミックス・ステレオ盤の一例
ビートルズ、クリーム、ミッチ・ライダー&デトロイト・ホイールズ、ヨーロッパのオーティス・レディング、キンクスのサムシング・エルス・・・
ロック史上揺るぎない名盤と呼ばれている多くが、左右スピーカーからの音が交わらないダメ・ミックスのまま今日に存在している。
これらの音楽の本来の姿、ガッツが聴きたくて発売当時のモノラル録音レコード盤を買っている。
モノ・ミックス盤を作るべく独自に調製作業がなされたレコードをあらためて聴くと、今まで聴いてきた音楽の印象が正しく訂正される。
衝撃に敏感な時期、然るべき再生装置の下にこういった音に触れるならば、後への影響が随分違うはずだ!
私がレコードを買ってもらい始めた頃、家にあった家具調ステレオの年代物カートリッジが片チャンネルしか音を拾わなかったので、アンプにステレオ/モノの切り替えスイッチがあっても聞こえるのは片チャンネルだけであった。
左右のスピーカーからはビートルズ「フォー・セール」の左チャンネル(楽器側)しか聞こえていなかったわけである。
あの時の不自由も現在モノ盤収集に駆り立てる原因のひとつになっている。
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