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排水設備工事責任技術者の巻

2016年01月17日 | 工事関係資格
本日は、排水設備工事責任技術者(試験)について、記します。
この資格は、下水道法及び各市町村条例に基づく資格です。

まずは、その道の方には、釈迦に説法ですが、初めて目にされる方のために、少し解説します。

下水道排水設備工事責任技術者とは、
下水道の排水設備工事(下水道法第10条第1項に規定する排水設備(屋内の排水管、これに固着する洗面器及び水洗便所のタンク並びに便器を含み、し尿浄化槽を除く。)の工事(新設、増設、改築工事及び撤去工事を含む。)の設計、施工等に関し技能を有するものとして技術センターが実施する試験に合格し、責任技術者名簿に登録した者をいいます。

指定工事店とは、
市町村の条例等の規定に基づき排水設備の施工ができるものとして市町村の長が指定した工事業者のこと。市町村の条例等では指定要件として次の項目が規定されている。
1. 責任技術者が1名以上専属していること。
2. 工事の施工に必要な設備機材を有していること。
3. ○○県内に営業所があること。
4. 欠格要件に該当しないこと。

試験の内容は、
試験は、筆記試験とし、その内容は、下水道に関する一般知識、排水設備に関する法令、事務手続き、設計、施工及び維持管理に関すること。問題は、法令分野、技術分野に区分し、その配点割合を3:7とする。配点は、100点満点とし、総得点70点以上かつ法令・技術の各区分の得点率が50%以上の者を合格とする。

試験準備
1) 排水設備工事責任技術者試験標準問題集:社団法人日本下水道協会(¥2,000)
2) 空気調和衛生工学便覧Ⅲ給排水設備編(第11版):空気調和・衛生工学会編
協会の標準問題集を繰返し学習し、「下水道排水設備指針と解説」を一読すれば、十分合格できます。先に掲載した「エネルギー管理士試験」の後に受けたので、その内容のギャップの大きさにやや戸惑いがありましたが、それはそれ、手を抜かず、勉強に励みました。
ちなみに空気調和衛生工学便覧Ⅲ給排水設備編までは必要ありませんので、ご注意ください。




試験の概要
1) 受験資格:高等学校(設備工業科卒)の学歴
2) 試験日:2010年11月14日(日)14:00~16:00
3) 試験会場:埼玉工業大学26号館
4) 試験内容:
① 法令:10問
② 技術:20問
5) 合格基準:総得点70点以上、各科目50%以上
6) 受験料:¥6,000円
7) 受験時年齢:49歳
8) 受験準備期間:約2週間(30分/日)
9) 試験の頻度:2年に1回



この試験は、たまたま自治体が毎月発行している広報に、この試験の受付が記載され、この試験は、2年に1回実施されていること、試験会場が埼玉工業大学(最寄駅JR高崎線岡部駅)であることを知り、受験することにしました。そもそも私の場合、建築系の高校、大学を卒業しているので、受験資格要件はまったく問題ありません。

試験当日は、自家用車で埼玉工業大学に到着、必須のヘルシアスパークリング1本を持参し、いざ、試験開始・・・・・15分で全問解答、30分経過で、退席しました。
一問だけ、水濁法の水質基準に関する問題を除いて、自己採点の結果、90%以上の正解を得ることができました。まぁ~設備を勉強し、一級管工事施工管理技士の有資格者としては、当然の結果でした。

試験結果
合格(2011年1月11日)
※試験の合否のみの通知なので、何点かは不明でした。



申請手続き
合格書及び申請必要書類を準備し、最寄りの役所に出向いて、手続きを致しました。
手数料は、¥1,000でした。



この資格は、5年毎に、講習を受講し、資格者証を更新しなければなりません。
(更新のための講習受講は、2015年度です。講習については後日掲載します。)
ちなみに、申請には「戸籍謄本」が必要なため、居住地と本籍地が同じでない私は、本籍地のある役所に新幹線、在来線を乗り継いで、1日かかりで、入手してきました。その日は、前日が大雪、世間では、センター試験の一日目、学生が大勢行き来しており、何人もの学生が、転倒していました。
今、これから受験する受験生に、雪の影響とは言え、「SBR」などと言えません。可哀そうでした。