いつものように君が深い眠りに付くと
君は心の中でひとつの扉を開く
それは夢の世界へと続く目に見えぬドア
誰にも邪魔されずに心の傷を癒す
数知れず並ぶドア その扉のひとつは
僕のいるこの部屋へ 君の知らぬこの部屋へ
それは深い闇の中 君の心の中の
無意識が作り出した封印のドア 扉は開かない
ずっと待ち続けている
誰も知らない君がその扉を開く日を
君が手を触れるだけで
封印は消え去り解き放たれる その日を待つだけ
僕はずっとここにいた 君の心の中に
君の生きてきた道を眺めることしかできず
きっと君が僕の影 あまりにも脆すぎて
僕のほうがずっとうまくやっていけるよ
さあ、かわってあげよう
ずっと待ち続けている
誰も知らない君がその扉を開く日を
君が手を触れるだけで
封印は消え去り、解き放たれる。その日を待つだけ
今君はこの部屋のこの扉を開いて
同じ顔をした僕を始めて君は見つける
立ち尽くす君を僕は部屋に閉じ込めて
その扉を固く閉ざす
ずっと待ち続けていた
誰も知らない君がその扉を開く日を
君が手を触れた時に
君と僕との全てが入れ替わった
2度とは戻らない
全てを見てきた僕は記憶に隙はなくて
知らないふりをしてれば誰も気づきはしない
生まれ変わった僕はいつか現実にもなれて
夢の扉を開くことはない
君の夢は2度と覚めない…永遠に
1995 For Lefty
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