これを「ジャンル」という家と言われると違うとは思うのですが
学園ものの漫画や小説などで「部活立ち上げもの」って結構ありますよね。
思い出すのは「帯をギュッとね!」「ちはやふる」、
あと「けいおん!」や「H2」もそうだし、
小説だと「涼宮ハルヒ」シリーズとか「氷菓」シリーズもそれにあてはまりますね。
「メンバー集めの苦労」とか「部活を承認してもらう時のいろいろ」
とか、いろいろ話の取っ掛かりができるし、
上級生も下級生もいない状態から始まることで
同学年に集中して話を進められるし、
いろいろ話を進める上でメリットもあるのかもしれないですね。
そういう「部活立ち上げもの」は共通するターニングポイントがあると思うんです。
それは「新入生の入学」。
部活ものなら必ずあるイベントだし
通常のなら「新キャラクター投入」ってことで
マンネリ打破の助けになったりするわけですが、
「部活立ち上げもの」の場合、そんな単純にはいかない気がするのです。
先輩がいる場合は「先輩の卒業→新入生の入学」という流れで、
いなくなる人、新登場する人ということで
キャラクター間の関係性はリセットがかかる部分はありますが、
基本的にその密度はあまり変わらないはずです。
それが、「部活立ち上げもの」の場合は、
今まで同級生しかなかった中に新しいメンバーが
場合によっては何人も「増える」わけです。
同級生のなかで完結していた中に異分子が増えるわけで、
そこをどう進めるかというのは結構大変なんじゃないかという気がします。
新入生が「一期生」の半分以下になってしまうのがほとんどなのは
そういう理由もあるかもですね。
(体験入部者はいっぱいいるけどいろいろあって数人しか入部しないとか)
そういえば、「涼宮ハルヒ」シリーズも「氷菓」シリーズも
2年進級直後の話が最後で、しかも結局新入部員は入らなかったというところで
止まっているんですよね。
毎週(毎月)少しずつ話しが進む連載作品と違い、
描きおろしが多くなる小説だとそのあたり更に難しくなるのかもしれないですね。
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