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神秘が現実


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『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』の著者、井村和清医師が
悪性腫瘍で亡くなる約一ヶ月前に書かれた手紙の一部です。

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その日の夕暮れ
アパートの駐車場に車を置きながら
私は不思議な光景を見ていました。

世の中がとても明るいのです。
スーパーへ来る買い物客が輝いてみえる。
走りまわる子供たちが輝いてみえる。

犬が
垂れはじめた稲穂が
雑草が
小石までもが
輝いてみえるのです。

アパートへ戻ってみた妻もまた
手をあわせたいほどに
尊くみえました。
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死の一ヶ月前まで医師として病院で働きながら
自分の死をみつめてきた彼の神秘体験です。

本当は輝いている状態こそが現実であり
感謝は日常の自然な感情なのでしょう。

スーパーのお客、子供たち、犬、雑草、小石・・・
ありふれたものがそのまま神秘。