初めて歯科に来られた幼児さんが泣いちゃう場面を何千回と見てきました。
幼児さん(保育園、幼稚園年少~年長児)のお子さんの”泣き”についてお話します。
わーん!と声を上げるお子さん、プラスばたばたと暴れるお子さん、
プラス何故か狂暴化して戦ってくるお子さん、いろいろ・・・といらっしゃいます。笑!
そんな時、「〇ちゃん、どうして泣いたの~?」という親御さんがよくいらっしゃいます。
・・・泣いたらだめですか?泣いちゃっていいと思いますよ。
親御さんの立場に立てば、泣いてしまうとみっともない、お行儀が悪いようにみえてしまう、
という点と、何か痛いことをされたのかしら?という点で
ご心配されていらっしゃるのかもしれません。
初めて会う人の前で寝せられて、普段体験することないほどに顔を接近されるのだから
嫌がられるのも無理はないことです。
お子さんの泣きは、大抵は”イヤ”なのです。
親御さんの頭の中では「初めての歯科体験」ですよね、歯科というものがどういうことか知った上での・・・。
しかし、お子さんには単に、知らない場所で知らない人と会い、知らないことをする体験、です。
例えば、診療室に先に入ったお子さんが泣いている声を聞いてしまった、
ということであれば、後に入ったお子さんは恐怖心を持つこともあるかもしれません。
けれども当院で見ていますと、そのようなシチュエーションでも意外とご自分の番ではしっかりされている
お子さんも多いものです。
ここで”泣き”ということへのヒントをお話しておきます。
一番お子さんが泣いてしまう原因は、親御さんの不安です。
親御さんが不安がられる方のお子さんは、その親御さんの気持ちを察してしまうようです。
「大丈夫かしら?痛くないかしら?」が、そのままお子さんの気持ちにコピーされています。
「泣いても大丈夫!」とあっけらかんと明るい親御さんのお子さんは、初めは不慣れな感じでも、
たとえ嫌~とスタートでは涙が出てしまっても、声を上げて泣いてしまっても、
「大丈夫!」が気持ちの中にコピーされており、
すぐに歯科の環境になじめます。
一歩進めてお話するならば「お母さんがいるから」とか誰かに頼る「大丈夫!」では少し足りません。
お子さんの中に甘えた気持ちが残ります。
「先生、スタッフさんに任せて大丈夫」
「歯を診てもらうことは大切な事、大丈夫」
そういう「大丈夫!」です。
もし不安を覚えていらっしゃる親御さん、
そんな「大丈夫!」という気持ちをお子さんにコピーしていらしてくださいね。
お子さん自身の気持ちも、
「お利口さんで泣かないようにしないとしかられる」
とか、
「もしかしたら痛いこともあるかもしれない」
という不安のコピーから解放されて、ずいぶんラクになることと思います。
・・と、”泣き”についてや不安を取り除く方法をお話してみましたが、
泣いちゃっていいんですよ。
どんなに手を変え品を変えても、
元来の恐がりさん・泣き虫さんも数多くいらっしゃいます。笑
何千人もの様々なお子さんに対応して参りました。
私達スタッフ一同、できるだけお子さんのイヤや恐怖心が出にくいように、
当院の今までの経験を生かし、また、スタッフ一同の自身の育児経験を生かし、
配慮した診療システムに努めております。
ご不安があれば、まずはご予約前にお問い合わせ下さい。